子どもが小学校に入ると、共働きの親が特に悩むのが「毎日の宿題」です。子どもの力を伸ばすためには、まずは毎日の宿題をきちんとやる習慣を付けることが大切です!新学期が始まる前に、宿題について親子で考えてみませんか。4月から小学生になるお子さんのママ・パパにもお勧めです。

【年齢別特集 小学校低学年のママ・パパ向け/子どもを伸ばす!2017】
(1) 先輩ママに聞いた! 低学年の宿題、どうしてた?
(2) 小学校の先生3人に聞く! 宿題を習慣化するコツ ←今回はココ
(3) 睡眠・食事・トイレ 入学したら生活リズムを整える
(4) お風呂、洗顔、なぜ大切か、子どもに伝えていますか

 子どもの成長に伴い、ママやパパが抱く育児の喜びや悩み、知りたいテーマは少しずつ変化していくものです。「プレDUAL(妊娠~職場復帰)」「保育園」「小学生低学年」「高学年」の4つのカテゴリ別に、今欲しい情報をお届けする日経DUALを、毎日の生活でぜひお役立てください。

勉強する気分に「ノセる」ために

 小学校低学年の子どもが、前向きに楽しく宿題に取り組むために、親が工夫できることはあるでしょうか。DUALでは公立小学校の担任の先生2人と、私立小学校の先生に、共働き家庭へのアドバイスをお伺いしました。

<お話をお伺いした先生>
A先生……20代後半。都内23区の公立小学校で2年生の担任を務める。
B先生……30代後半。都内23区の公立小学校で5年生の担任を務める。

「監視する」ではなく「見守る」姿勢が大切

 「お父さん、お母さんにぜひお願いしたいのは、宿題を前向きに楽しく子どもができるようにする、勉強する気分に『ノセる』ことです。そのためには監視、監督ではなく、見守る気持ちが大切です。どうしても親は自分の子どもに厳しくなりがちなので……」(B先生)

「一緒にやる」「食卓でやる」

 場所は子どもが安心できる場所、つまり子ども部屋よりも、家族の気配が感じられる食卓がおすすめです。

 「見守ってもらっていると思うと、独りぼっちでやるよりも、安心して学習に取り組めるようです。また、難しいかもしれませんが、できるだけ宿題を子どもと一緒に取り組んでほしいと思います」(A先生)

 学習の習慣づけは親が声をかけてあげるのが効果的。親の目と声が届きやすい食卓は最適な宿題スペースになります。

 「1~3年生までは、ぜひ声をかけて宿題をやるように促してあげてください。習慣づけができれば、4年生以降の『解いて、答え合わせをして、間違い直しまで自分でやる』という学習に無理なくつながるので、親もラクになります」(A先生)

<次ページからの内容>
・忙しい朝にあえて宿題をする理由
宿題やノートのチェックは少しだけでもしよう
・「宿題をする時間と場所」を決める重要性
・終わった宿題はどこに置いておく?