第1回の記事「復帰に向けカウントダウン開始!パパとの連携」でお伝えしたように、職場復帰の時期が見えてきたら、以下の準備をする必要があります。
選択肢はいくつか用意しておきたい
② いざというときのサポート体制
このうち、②の「いざというときのサポート体制」とは、どういうことでしょうか?
子どもがまだ小さいうちは、急な発熱などの病気が頻発し、ママやパパは預け先の確保や仕事との調整にあたふたする場面も出てくるでしょう。そんなとき、預け先には例えば以下のような選択肢があります。
祖父母が近くに住んでいない、ママ・パパのどちらも在宅勤務できない、といった場合は、自治体が運営する病児・病後児保育やファミリー・サポート・センター、ベビーシッターのサービス会社などに子どもを預かってもらうことになります。
「保育園を考える親の会」代表の普光院亜紀さんは、祖父母・親戚以外、「これらはどれも事前登録が必要です。インターネットで調べたり資料を取り寄せたりして、実際に利用できそうかどうか検討し、利用できそうであれば登録を済ませておきます。ただし、ベビーシッターは、年会費が必要な場合が多いので、メドだけつけておいて、実際に必要になってからの入会でもよいでしょう」と話します。
ベビーシッターやファミリー・サポート・センターは、思い立ったらすぐに利用できるものではありません。登録、面接、お試しと利用までに時間のかかるプロセスがあり、できることなら育休中に進めておくことをおすすめします。「お試しでお世話になってみると、様子が分かって、実際に必要なときに利用しやすくなると思います」(普光院さん)
祖父母や親戚に預けるという場合でも、普段の子どもの様子を一番よく知る親から直接、必要な情報を知らせておくなど、準備は必要です。「予行演習をしたほうがいいでしょう。何か問題が起きたとしても、事前に分かっていれば、復帰前に対応を考えることができます」(普光院さん)