宿題を見たり、コミュニケーション取る時間が少ないと悩む保護者が多数
子どもが小学校に入ると、共働きの親が特に悩むのが「毎日の宿題」です。ワーママ・ワーパパが帰宅してから分刻みで行う、夕飯の準備などの家事に、子どもが宿題をしているかの確認、(学校によっては)宿題の丸付けやカードへの記入、さらにランドセルの中身の確認……などの「仕事」が増えるといっても過言ではないでしょう。
特に入学直後の子ども達は、慣れない小学校生活でとても疲れています。夕食の最中にうとうと…ということもしばしば。宿題はいつ、どのようにやるのが、一番いいのでしょうか。できればママやパパが毎日ガミガミ、イライラせず、自ら宿題をするリズムができるといいですね。低学年のうちに宿題をきちんとやる習慣をつけることは、子どもの学力向上のためにも、とても大切なことです。
まずはママ・パパの声を紹介していきます。日経DUALが以前、実施したアンケートによると、小学生の保護者が「大変だと感じたこと」は以下のような結果となりました。
1位 宿題を見たり、子どもとのコミュニケーションを持ったりする時間が少ないこと 59.3%
2位 平日行われる学校行事と仕事との両立 39.3%
3位 子どもが新生活で直面するストレスへの対応 38.6%
4位 登下校時に子どもが事故やトラブルに巻き込まれないための安全・防犯対策 31.4%
5位 学校や学童の預かり時間に対応して、働き方を変えなければならなかったこと 27.9%
6位 保育園や幼稚園と学童との違いに慣れること 23.6%
(※複数回答。3つまで選択可。アンケートは2015年2月4日~18日、日経DUALの読者(男女)を対象に、インターネットで実施。回答者は312人。平均年齢 39.4歳)
「宿題を見たり、コミュニケーションを持ったりする時間が少ないこと」が1位で、2位以下を大きく引き離しました。
アンケートでは「何について不安を感じますか」という質問を、これから子どもが小学校にあがる保護者にも聞き、その1位も「宿題を見たり、子どもとのコミュニケーションを持ったりする時間が少ないこと」でしたが、不安と感じる未経験者が48.5%だったのに対して、「大変だった」と答えた経験者は59.3%と10%以上も上回りました。
やはり、多くの共働きの親が、お子さんの宿題について頭を悩ませていることが分かります。実際のお母さん・お父さんはどう工夫しているのでしょうか。