子ども達にとっては、母が政治家であることが普通

―― 蓮舫さんのお子さんは、政治家であるお母さんのことをどう見ているのでしょうか。

蓮舫 うちの子にとっては、政治家の私が母親であることが普通なんです。たまに友達などに聞かれるようですが、質問される意味が分からない、とよく言っています。

―― 忙しい共働きの親は、「もっと子どもと一緒にいられたら」と悩むことがあります。

蓮舫 つながり方を見つけることが大切でしょうね。私の場合、夜は遅くなることが多かったので、手紙でつながっていました。チラシの裏側に、ママは何時に帰るよ、今は何の仕事をしているよ、明日は何時に起きて、朝ごはんは何がいい? というように。必ずそれをひとりひとりに書いて、返事を書いてもらっていました。そのうち子ども達が成長して、それぞれのホワイトボードに替わりました。

 今でも休みに留学先から帰ってきて、また戻るときに、子ども達はメモを置いていきます。「ありがとう」というように。だから、家族それぞれのつながり方ってあるんですよ。つながっている、という自信をどこかで持つべき。そうしないと心がきついでしょうね、ママ達は。仕事、やめられれば楽だけど、そうはいかないでしょう?

 専業主婦であれワーキングマザーであれ、障害になっていることがあるのは事実です。立法作業によって、それを取り除きたいと思っています。最初の選挙のとき、私はマニフェストならぬ「ママフェスト」で戦いました。