男女で違う思春期。子どもをよく見て、対応を考えた

―― お子さんの反抗期はありましたか。男女で育て方を変えたことはありましたか。

蓮舫 男の子は難しいと思います。反抗期も長めで、センシティブです。女子は学校内の交友関係などに敏感になってきます。思春期、息子には料理などを通じて「お母さんはそばにいるよ」というメッセージを伝えていました。週末は息子が10人くらい友達を呼んできたこともあります。娘は親友の家に2日くらい預けてしまうなど、距離感を意識しました。

 中学くらいのときは口もきかなかった時期があったけれど、現在の親子関係はすごくいいです。子ども達が自分の生き方に自信を持って歩んでいるからだと思います。クリスマス休暇など、留学先から戻ってきたときは一緒に過ごします。また今はインターネットがあるので、距離を意識しないで連絡が取れますね。私が留学していたときは、手紙が届くまで3日かかる…という時代だったのに。先日もアメリカの大統領選について、家族のLINEで会話が盛り上がりました。

―― 夫婦の連携はどう取っていたのでしょうか。

蓮舫 私がやってきたことは私がいいと思ったことで、夫は夫の考えのもと、子育てに関わってきました。連携は特に取っていませんが、唯一気を付けたのは「二人で責めない」ということです。ひとりが叱っているときは、ひとりは見ているようにしました。

後編につづく)

(取材・文/日経DUAL編集部・砂山絵理子 撮影/鈴木愛子)