「忙しいからPTAはできない」とは絶対に言いたくなかった

―― 双子の子育てならではの、工夫したことはありますか。

蓮舫 双子なので、一人っ子に比べたら大変だったと思います。一番工夫したのは、赤ちゃんのとき、3時間ごとの母乳をあげるタイミングを全く一緒になるようにしたこと。体内時計を同じにしました。母乳を冷凍して保存して、一人は哺乳瓶であげ、一人は授乳しました。小学校に入ってからは、二人で作り置きの夕食を食べるなど、双子は支え合っていました。普通のきょうだいとは違うよさがあったと思います。

―― 学校の行事やPTAなどにはどう関わっていたのでしょうか。

蓮舫 学校の参観日も双子のクラスが違うので、1日ずつ行っていましたし、保護者がすべき仕事なども家に持ち帰ってやっていました。運動会の作業や、PTAなどもすべてやりましたね。それは義務だと思ったからです。自分の親だけが、仕事が忙しいのを理由にPTAの仕事などをやらない、ということに、子ども達は敏感に反応します。お母さん達の関係でも、働いていないママと働いているママの壁を、感じないようにすることが大事だと思います。

 周りのお母さんにも「忙しいから(できない)」とは絶対に言いませんでした。それで信頼関係を築いてきました。そして、どうしても大変なときはママ友に子どもを預けるなど、甘えられる関係になりました。