NHK「すくすく子育て」(Eテレ毎週土曜日午後9時~)のスペシャル番組として毎年、年末に放送される「すくすくアイデア大賞」では、今すぐ役立つ子育てアイデアや、クスッと笑えるユニークなアイデアが大集合。子育ての「困った」を楽しく解消するアイデアはどうやって生み出されるのでしょうか。これまでの大賞作品と番組スタッフの裏話をご紹介します。

「困った」は、アイデアが生まれるチャンス!

 なかなか寝てくれない。お出かけ前は必ずイヤイヤ。買い物に行くとお店の中を走り回る。歯みがきやトイレトレーニングのたびに「ヤダ!」「しない!」とにらめっこ。そんな繰り返しの毎日を楽しく乗り切るにはどうすればよいのでしょうか。でも実は、こうした子育ての「困った」ときこそアイデアが生まれる大きなチャンス! 「すくすくアイデア大賞」には、子どもへの視点が変わる、笑顔で子育てを楽しむためのアイデアがたくさん寄せられます。

 第一回がスタートしたのは2007年。大賞作品は『携帯ムービーで赤ちゃん泣き止ませ術』でした。泣き出した赤ちゃんを動画撮影してその赤ちゃんに見せると……自分の泣き声を聞いてピタッと泣き止み、キョトンという表情。何度やっても効果は抜群です。今では当たり前のこんな方法も、まだガラケーが主流だった当時、とても斬新なアイデアとしてママやパパの支持を集めました。

 これまでの大賞作品には、入ってほしくない場所の手前に鏡を置いていたずらを防ぐ『ミラーでストップ!』や、離れて暮らすおじいちゃんへの人見知りをやわらげる『いないいないじいじ』、買い物リストをイラストで描いて宝探しのように一緒に買い物を楽しめる『安心!子どもと買い物リスト』など、子育て中のママやパパのアイデアから名作がたくさん生まれています。

これまでの大賞受賞作品


        2007年 第1回 『携帯ムービーで赤ちゃん泣きやませ術』
        2008年 第2回 『ミラーでストップ!』
        2009年 第3回 『入れるだけで手作りBOOK』
        2010年 第4回 『ねんねフキダシ』
        2011年 第5回 『次、何するでしょうか?』
        2012年 第6回 『わんわんのお散歩』
        2013年 第7回 『いないいないじぃじ』
        2014年 第8回 『簡単!鼻かみ上達法』
        2015年 第9回 『安心!子どもと買い物リスト』