大賞以外にも実際に役立つアイデアがいっぱい!
実はディレクターの木村さんも子育て真っ最中のパパ。実際の子育てでも番組で紹介したアイデアは役立っているといいます。
「現在、娘が3歳です。父親になる前からアイデア大賞に関わっているのですが、正直なところ、子どもが生まれる前は、“本当にこのアイデア使えるのかな”と半信半疑だったアイデアもあります。例えば、2011年に紹介した『エア・サークル』。ハイハイで動き回れるようになった7~8カ月ころの赤ちゃんに有効なアイデアですが、赤ちゃんを囲むように床にマスキングテープを貼るだけ。すると、赤ちゃんは目の前のテープに気をとられ、数分間、その場から動かなくなるのです。
自分の子どもがハイハイするようになると、妻がちょっとした家事をするにも目が離せなくて困っていたので、このアイデアを思い出し実践しました。驚くほどの効果を発揮して、我が家で数週間は大活躍でした」(木村さん)
大賞以外のアイデア作品も見逃せないようです。さらに、今年は第10回記念ということで、番組史上最多となる27作品を紹介するとのこと。見所は?
「最終審査に進んだアイデアは、子どもとの暮らしの実感から生まれて来た素晴らしいものばかりです。私自身も、慣れない子育てに悩んだり落ち込んだりすることも多いですが、この番組に関わることで、子育ての楽しさや工夫することの面白さを知ることができました。みなさんにもそうした実感を含め、お伝えできればと思います」(木村さん)
番組では、審査員である専門家が、それぞれのアイデアの視点の素晴らしさ、子どもの発達との関係や、子どもへの影響なども解説。今年のアイデア大賞は、これまでにMCとして人気を集めた、つるの剛士さんやくわばたりえさんもゲスト審査員として登場します。番組チーフプロデューサーの岡本朋子さんも、最後にこんなコメントをくださいました。
「毎年、ママやパパだけでなく、祖父母や子育て支援に関わるみなさんからも子育てのアイデアをいただきます。素敵なアイデアを思いつくみなさんは、子どもをよく見ていること、困ったことがあっても好奇心でちょっとやってみようと気分転換できる方なのではと、審査員で小児科医の榊原洋一さんがおっしゃっていました。
少し視点を変えてみると、これまで困っていたことが楽しみに変わるから不思議です。また、番組はママやパパに向けて制作していますが、実は子どもたちのほうが面白がって観ているという感想をよくいただきます。子どもが自分と同じような子どもを見て、“赤ちゃんにこのアイデアいいよね!”なんて言ってくれる姿はかわいいですよね。また、自分たち(子どもたち)のために大人がいろいろ工夫しているのを冷静に見て評価するそうですよ(笑)。クリスマスイブのひととき、ご家族でぜひご覧ください」(岡本さん)
さて、今年の大賞はどのアイデア作品になるのでしょうか。お楽しみに!