前回の記事「え?そんなに!調査で見る共働きの貯蓄と投資」では、何かしらの積み立てをしている共働き家庭が8割以上、何かしらの投資を行っている共働き家庭が6割以上もいることがわかりました。我が家も、うかうかしてはいられません。今回から、いよいよ積立投資信託に向けて、動き出します!

投資信託の積み立てが、インターネットですべてできる

 日経DUALが実施した「投資に関するアンケート」で、投資を行っていないが「やってみたい」と思っている人に「どんな投資をやってみたいと思いますか」と聞いたところ、1位は「株式」(41.9%)で2位が「積立投資信託」(37.2%)でした(「え?そんなに!調査で見る共働きの貯蓄と投資」)。そう、投資としては、株式も人気があります。本当に、積立投資信託で正解なのでしょうか?そして、どんな投資信託を選べばいいのでしょうか?いろいろ不安なので、思いきって大和証券の窓口に行って聞いてみることにしました。

 訪れたのは、自宅から近い大和証券の支店です。受付窓口に行き「これから口座を開く予定で、いろいろ聞いてみたいのですが……」とおそるおそる聞いてみると、受付番号をくれました。銀行の窓口と、雰囲気が結構似ているのですね。少し待つと番号の案内があり、カウンターに座りました。窓口担当のAさんという女性がアドバイスしてくれることになりました。

――あの……株式か投資信託か、少しの金額で積立投資を始めてみたいのですが違いがよくわからなくて……。初めての場合は、どちらが向いているでしょうか。

 はい、投資が初めてでしたら、株式より投資信託の方が向いています。投資信託も株式も、どちらも積み立てができますが、株式は、企業の健全性や業績などを見ることも必要です。例えば10年間くらいの投資を考えているようでしたら、「長期間だから業績は特に気にせずに株を買う」という方もいらっしゃいますが、その間に万が一の倒産という可能性もゼロではありません

 その点、投資信託なら投資先が分散されているので、一般的にリスクが株式よりは小さくなります。投資信託は、お客様からお預かりしたお金をひとまとめにして専門家が運用し、その成果をお客様にお返しするイメージです。

――株式で積立するメリットもあるんですか?

 株式は値上がりしたときの利益に加えて、“単元株”に達して株主になると、配当や株主優待をもらえるものもあります。

――“単元株”ってなんですか?

 100株など、決められた売買単位のことです。株式の積み立てをすると、例えば月に5株くらい少しずつ買っていくというイメージです。それが積み重なって、100株など決められた売買単位=“単元株”になったら、配当や株主優待をもらえる権利があるのです。ちなみに単元株になるまでは、配当は自動的に積立投資されます。株式の積み立ては「るいとう(株式累積投資)」と呼び、当社では毎月1万円から積み立てられます。

――株式も気になるけど……1社を選ぶのも難しいですね。

 応援したい会社や好きな会社があれば別なのですが、なかなか難しいかもしれません。