【評価4】「短いエレベーター」にビックリ

【子連れ視点でバリアフリー度をチェック!】☆☆☆
●南口の出口にある8段の段差にはエレベーターが設置されているので、ベビーカーを持ち上げずに済む
●ホームドアがないのが減点対象だが、今後は設置予定とのこと
●車両の車いす・ベビーカースペースは現時点ではない車両もある ムーズ

 バリアフリー度は星3つとなりました。驚いたのは南口。南口出口には8段ほどの段差があるのですが、スロープがない代わりにこの段差のためのエレベーターが設置されていました。わずか8段、高低差1.3mほどですが、ベビーカーを利用する親子連れにはうれしい配慮でしょう。

 また、ベビーカーおよび車いすスペースは車両の編成によって異なりますが、基本的に車両の最前部と最後部、および車両の連結部に設置されています。現在はスペースのない車両もありますが、今後リニューアル時に順次設置していく予定だそうです。

 気になったのはホームドアの設置がないこと。こちらに関しては、小田急線が走る1・4番線で2019年度に設置予定とのことでした。

【総合評価】トイレ設備の充実と乗り換えのしやすさが高評価に

小田急線代々木上原駅(調査日:2016年11月)
小田急線代々木上原駅(調査日:2016年11月)

 小田急線代々木上原駅の総合評価は、81.5点と全体的に高評価になりました。理由は、乗り換えの便利さやトイレ設備の充実度。駅の規模からすると多機能トイレは1つでもおかしくないのに、男女それぞれのエリアにあったことに驚きました。エレベーターは点数としては少し低く感じられるものの、減点の対象となった西口は北口からすぐに行くことができます。バリアフリー度で大きな減点となったホームドアも2019年度に設置予定なので、今後はさらにおでかけしやすい駅になりそうです。

 駅の調査を終えた後、ママ記者はお散歩がてら代々木公園までベビーカーを押して歩いてみました。道中はすてきなカフェや雑貨屋さん、おいしそうなレストランなど気になるお店ばかり。途中で子どもとランチしたり、お店をのぞきながら代々木公園に向かったりしたので時間はかかりましたが、おしゃれエリアのお散歩を存分に楽しみました。

 いかがだったでしょうか? これを参考に、皆さんのおでかけにも役立ててみてくださいね。次回は、京急品川駅を紹介します。

(取材・文/小沼理[かみゆ]、澤田聡子)