赤ちゃんを持つママ・パパの多くが頼りにしているであろうNHKテレビ番組「いないいないばぁっ!」。そのスタジオセットをはじめ、子どもや女性に特化した数々の建築デザインを手掛ける建築家、遠藤幹子さん。現在はシングルマザーですが、娘さんの教育に関しては常に元夫の治郎さんと連絡を取り合い、家族全員で最善の道を探してきています。その娘さんは中学2年生のときに国際バカロレアプログラムのボーディングスクールへ進学しました。今回のインタビューには、娘さんと元夫の治郎さんも同席。仕事との両立から海外教育まで、強い信条と固い絆のある家族の話を聞いてきました。

オランダで出会って出産、オランダ時代の育児は元夫がメーン

藤村 娘さんを出産したのはオランダだったと聞いています。海外での共働き育児時代は、どんな生活だったのでしょうか?

幹子さん 私も元夫も結婚してすぐにオランダに渡り、留学。その後、娘が3歳になるまでオランダで暮らし、娘は現地の保育園に通っていました。最初はパパがメーンで家事や育児をやって、私は学業に集中させてもらっていました。その2年間は保育園の送り迎えも夫にお願いしました。

 私達夫婦の進みたい方向が同じではないことに気づいたのは、娘が3歳になったころ。一緒に暮らしていないのに、結婚だけしているのもどうなのかな……と、離婚という選択をすることになりました。彼は、スリランカで仕事した後は、タイのバンコクをベースにしていましたが、私は東京で仕事をしながら娘と暮らしていくことに決めました。

 ただ、東京でも元夫の実家の近くに暮らしていましたし、そちらの両親にもよく助けてもらっていて、娘も週末などはお泊まりに行っていましたね。基本的には、離婚後も私達が娘の両親であることは変わりないというスタンスで連絡を取り合っていたし、娘が海外に行くという選択肢を持ったときに、良い学校を探してきてくれたのも(元夫の)治郎さんでした。もしかしたら少し不思議な関係なのかもしれません(笑)。

シングルマザー生活が一番大変だったのは、娘が小学校高学年になったころ

―― 東京で子育てしていた時期、今、振り返って一番大変だったと思うのは、お子さんが何歳くらいのときですか?

幹子さん 娘が小学校5~6年生のころかな。3~4年生までは、自宅を事務所としても使っていたので、打ち合わせなどで私がその場にいなくても、誰かしらスタッフがいて面倒を見てもらえる環境でした。

 でも、娘が小学校5年生に上がったころ、私の仕事の規模が大きくなって外に事務所を構えて以降は、仕事が終わってダッシュで帰っても夜9時とか10時。その時間まで1人で留守番させているわけですから大変でした。「テレビをつけっ放しにしていると宿題ができない」という話になって、「テレビは止めて英語のDVDを見ることにしようか」とか工夫はしていたのですが、おなかもすくだろうし、本当に大変な時期でした。

娘さん でも、意外と好きなことやって過ごしていたよ。

幹子さん まぁね。本人は楽しかったかもしれないんですけど、私としては悩みもありましたね。とにかく常に時間がないし、多感な時期なのにゆっくり話を聞いてもあげられないし。さすがに途中からは、私自身はできるだけ自宅で仕事をするようにして、打ち合わせなど必要なときだけ事務所に行くというスタイルに変えました。

 海外出張のときは私の実家にも元夫の実家にも泊まらせることにしたり、両親達にも助けてもらっていました。

建築家、遠藤幹子さん
建築家、遠藤幹子さん

次ページから読める内容

  • 送迎の時間がなく、習い事は小学校高学年になるまでは難しかった
  • 公立の小・中学校を経て、海外のインターナショナルスクールへ
  • 海外インターでの寮生活 辛かった数カ月は家族で乗り越えた
  • IBプログラムの海外インター校で学ぶメリット
  • 離婚後も夫婦で相談しながら決めてきた“わが子の教育”

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