あざがあるなど、虐待のサインを見つけたら

 CASE4 虐待かなと思ったら

Q.子どもの身体や身に着けている服が汚い、顔や足にあざがある、などなど虐待と思われるサインを見つけた場合、どうしたらいいでしょう。

A. あるときネットの動画投稿サイトにて、母親が子どもを蹴り倒す動画が投稿されて話題になりました。実際にこのような場面に遭遇することはあまりないかもしれませんが、子どもを守るために何をすべきかを知っておくのは大切なことです。

 虐待にも様々な種類があります。殴る・蹴るなどの「身体的虐待」、性的行為などを強要する「性的虐待」、食事を与えない・家に閉じこめるなどのネグレクト、無視・目の前で家族に暴力を振るうなどの「心理的虐待」などです。

 子どもが虐待を受けていると自ら訴えることはまれです。子どもは、「誰かに話したらもっと虐待されるのでは」「自分が悪いからたたかれるのだ」など、恐怖や思い込みのもとにあることが多いです。

 法律上、虐待を見つけた人は誰でも児童相談所や福祉事務所へ通告をしなければならない義務を負っています。通告という言葉の感じからすると、仰々しく聞こえるかもしれませんが単に電話で相談することでも大丈夫です。仮に、虐待ではなかったとしても何か責任を負うことはありませんし、犯罪者になるわけでもありません。また、通告した人が誰なのかは人に知らされることもありません。

 虐待をなくすためには、上記のように周りからの目が大切であることは間違いありません。ただ、そもそも虐待を減らす社会にするということも大切です。

 そこで、子育て中の親御さんに伝えたいことがあります。子育ては本当に大変です。子育てをしている中で、悩んだり苦しんだりすることは自然なことです。思い通りにいかない子どもにいらいらし、手を上げてしまいたくなるかもしれません。ただ、子どもが頼れる大人は親であるあなたです。全部を我慢しなさい、というわけではありません。親であるあなたも、つらいときには誰かに相談してみてください。相談するのが児童相談所や、地域の子育て支援センターでもいいと思います。子どもが1歳なら、あなたも親としては1歳です。無理をする必要はありません。

 みんなで支えあいながら、虐待をなくすことができればと願っています。

(取材・文/小泉恵里 イメージ写真/鈴木愛子)