塾選びの参考になる子どものタイプと計算力

 では、何を基準に塾選びをすればよいのでしょうか?

 小川先生はこう話します。

 「まずはお子さんの性格を見極めることが必要だと思います。といっても細かく分析する必要はありません。中学受験における性格判断で最も重要なのは、お子さんが負けず嫌いか、そうでないかです。なぜ、それが重要なのかというと、大手進学塾は成績で競うシステムになっているからです。これをうまく利用できるのが、負けず嫌いな子です」

 「では、負けず嫌いでない子は中学受験には向かないのかといえば、決してそうではありません。中学受験は3年間という長い期間をかけて勉強します。その間には、成績が上がるときもあれば、下がるときもあります。毎回のテストで一喜一憂する負けず嫌いな子よりも、自分のペースで淡々と学習を進めていく子のほうが伸びる場合があります」

 「中学受験の最終目標は志望校に合格することです。ですから、どちらの性格が良い悪いではないのです。ただし、その性格に合った塾を選ばないと、失敗してしまう恐れがあります。ですから、親御さんは塾を選ぶときには、お子さんの性格を十分理解したうえで検討してください」

 「それと、もう一つ大事なことがあります。それは処理能力の速さです。中学受験の勉強でいえば『計算の速さ』がそれに当てはまります。よく『中学受験は算数入試で決まる』といわれます。なぜなら、算数は点差が出やすい教科だからです。算数で必ずやらなければいけないのが計算です。難関校の入試ほど複雑な計算が出題されます。複雑な計算を解いていくには、一つひとつの計算を素早く解く処理能力が求められます。つまり、中学受験では計算が速くできるかどうかがとても大事になってくるのです。難関校を狙うのであれば、計算が速くできるかどうかはとても重要です」

 こうして見ていくと、子どものタイプを大きく4つに分けることができます。

① 計算が速くて、負けず嫌いな子
② 計算が速くて、マイペースな子
③ 計算が遅くて、負けず嫌いな子
④ 計算が遅くて、マイペースな子

 あなたのお子さんはどのタイプに当てはまるでしょうか? そのタイプと塾との相性を照らし合わせると、次のような座標ができます。

 次のページで詳しく説明していきましょう。