子ども目線で新たな魅力を発見。地域と共に次の世代へ

 「特別授業などは、神社仏閣を含めて、地域の方の協力があって実現しています。最初は地域の方にも戸惑いがありましたが、最近はご提案を頂くことも増えています」(野見山さん)

 もともと大人が多い旅先だけに、「親子の修学旅行」の実施に際して、小学生目線で魅力を伝えることに頭を悩ませたそう。ただ今までにない切り口やテーマで地域を見たからこそ、魅力を再発見する機会にもなり、「結果的に地域の財産が増えることにつながっている」と野見山さん。また、対象が子どもという点も大きいといいます。

 「次世代のファンをつくるという点では、地域も弊社も共通した思いがあります。win-winな取り組みだからこそ、継続的に実施し協力関係を築くことができると思っています」(野見山さん)

 ツアー開始時の平成25年度には奈良1コース(8回)の実施だったのが、平成28年度には、京都・奈良合わせて7コース(26回)とコース数も増加。参加されるお子さんは、小学校高学年が中心で、男女比はほぼ同じ。歴史好きのお子さんはもちろん、最初は関心がそれほどないお子さんもツアー中にのめりこんでいくそう。

 「毎回ツアー参加者の3~4割がリピーターとご好評を得ています。また参加者は、お母さんとお子さんというケースが一番多いです」と野見山さん。

 私見ですが、男性は歴史に精通しレクチャーをできる方も多いですが、女性はそこまでできる人は少ないイメージがあります。私もその一人なので、子どもと一緒に体験し、親自身も専門家から学べるツアーがお母さんに人気というのは、非常に納得がいくところです。

本能寺での特別授業の様子
本能寺での特別授業の様子

 最後に野見山さんから読者へメッセージを頂きました。

 「ファミリー車両のような顧客ニーズに応える商品、また親子の修学旅行については地域の方と協力をし、長い目で丁寧にいいものを今後も作っていきたいと思います。旅をされたお子さんが、成長し自分の子どもを連れて旅に出る。そんな未来を描けるといいなあと。ご両親の他、祖父母と新幹線を利用される姿もお見かけすることが多くなりました。ぜひ色々な場面で、活用を頂ければと思います」(野見山さん)

 野見山さんは、4歳と0歳の二人のお子さんのパパ。お子さんの成長とともにご自身の経験も増え、様々な商品が生みだされるのが期待できそうです。

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 いかがでしたか? ビジネスパーソンに囲まれながら、子連れで東海道新幹線を利用し帰省をしていた私は、「ファミリー車両」が発売になったとき、発売を喜ぶと同時に、子連れ旅行の認知が進んだことをうれしく思いました。また「親子の修学旅行」は旅育のツールとしてぴったりだと今回のインタビューを通じて感じます。「自分が住む日本のルーツをしっかりと学ぶこと」は、グローバルな社会になればなるほど重要となってくるはず。上手にサービスを利用して、お子さんの関心の芽を育む旅へ、親子で出掛けてみてはいかがでしょう?

<関連サイト>
■ JR東海 http://jr-central.co.jp/
■ 「ファミリー車両で行こう」(JR東海ツアーズ) http://www.jrtours.co.jp/fs/
■ 親子で行く修学旅行(JR東海ツアーズ) http://www.jrtours.co.jp/kyoto_plan/oyako.html