2000年の7月に、長男を出産しました。第二子の妊娠を公表したときの周りの反応は、正直なところ「また?」という感じだったと思います。でも、私も性根が据わってきましたし、夫にも「でかしたじゃん!」と言われたので(笑)、開き直って妊娠生活を存分に楽しみました。
だから、その分、育休も短かったんです。母親としての自信も少し出てきたこともありましたし、妊娠中におなかの子をたくさん愛したから、生まれてからはずっと一緒にいてあげられなくても大丈夫かなって。出産後半年で職場に戻りました。
鍵を忘れた長男を、商店街の八百屋さんが預かってくれた
周囲に親も親戚もいない状況で、2人の子育てと仕事との両立の日々が始まりました。
ただ、私が住む地域は、郊外ということもあってか、子どもの手が離れた世代の方が多かったんです。だから、子連れで歩いていると知らない人からもよく声をかけてもらえました。長男の妊娠中は上の子のベビーカーを押しながら商店街に行って、よく世間話をしていましたね。「何かあったら助けてあげるから」と言ってもらえることも多くて。
実際、長男が小学生になったときに、鍵を忘れて家に帰ってしまったことがあったんですよ。なんと、家に入れなかった長男は商店街の八百屋さんに向かったんです!八百屋さんも、「うちで預かるよ」と、私が帰るまで店先で待たせてくれて。地域の方々には本当に助けられました。
子育てを始めて何年か経った後、住んでいる自治体にファミリーサポートができて、何人ものサポート会員の方にお世話になりました。特に、近くに住んでいらしたサポート会員の方には、長女も長男も、それぞれ中学生くらいになるまで、本当の孫のように育ててもらいました。
長女は大きくなった今も「ファミサポさんちのわかめスープ飲みたいなあ」なんて言っています。子どもにとって、安心して過ごせる場所があるってとっても大事ですよね。
長女の大学合格の報告に行ったり、修学旅行のお土産を届けに行ったりと、ファミサポさんとのお付き合いは今でも続いています。