都知事としての一番大きな役目

 もう一つ、今年は待機児童の問題が大きな話題になりました。あとは妊活もです。どの時期に妊娠すれば、お子さんをちゃんと保育所に預けられる時期にエントリーできるかまで考えなくてはいけない。

そういう苦労をしている日本って何なの?と思っていますので、都知事に就任してから早速、待機児童の緊急対策として126億円の予算をつけました

 保育士さん自身も子育て中だったりすると、保育士さんが保育所に預けられないんです。そうすると自分の子育てだけになり、せっかくのスキルを生かせません。だから保育士さんを加点したほうがいい。不公平だという方もいらっしゃるかもしれませんが、社会全体を考えれば、持っているスキルをみんなのために生かすことで、保育士不足が解消されます。

 保育士さんには住宅手当(宿舎借り上げ支援制度)があるのですが、5年で切れてしまうので、その後はもっと割のいい仕事に移ろうというふうにもなっています。やはりベテランの人は必要ですから、続けていただくために必要な予算をつけることも考えています。

 人口問題のために子どもを産むというわけではないけれども、結婚したらお子さんはだいたい2人か3人欲しいということが統計でも出ている。その環境を整えることは幸せにつながると私は思うのです。

多くの女性が夢をかなえられるような、自己実現ができる社会をつくっていきたい。これは私の都知事としての一番大きな役目だと思っています