できない理由を探すより、どうやったらできるかを探す
榎戸教子さん(日経CNBCキャスター) 小池都知事に、「わたしのキャリアを通して語る 女性リーダーの時代、女性が活躍する東京」というテーマでお話しいただいています。仕事をしていると、楽しいことばかりではなく、大変なこともあると思います。そういうときにどうやって心の整理をしているのか、アドバイスをいただけますでしょうか。
小池都知事(以下、小池) 一問一答でも言いましたが、私は基本的にストレスがありません。能天気といえば能天気で、いつもポジティブに考えます。できない理由を探すよりも、どうやったらできるかを探すことに喜びを感じるんです。客観的に見て厳しいだろうなと思うときがあったとしても、じゃあどうするかを考えて、切り開いていくのが楽しい。
これについては皆さん、企業などの組織に入っていると、「そうはいっても難しいのよ」とおっしゃる方がたくさんいると思うんですね。ある種、自営業でやっているから、できるのだろうと。
ただ、厳しいときがあっても、これは神様が与えてくれた自分への試練で、乗り越えることができたら自分を磨けるんだというふうに意識を持っていく。嫌な上司がいても、「この人は私を助けてくれているんだ」くらいに考えたほうが、人間が大きくていいんじゃないでしょうか。