12月3日(土)に東京ミッドタウンで行われた、働く女性を応援するイベント「WOMAN EXPO TOKYO 2016 Winter」。基調トークショーには、今日本中で最も注目を集める女性の一人、小池百合子東京都知事が登壇しました。その様子をお届けするリポート第2回では、困難な状況を乗り切るための心構えや女性活躍への知事の思いについてご紹介します。

◆第1回 「小池百合子 若いころから人と違う道を選んできた」

できない理由を探すより、どうやったらできるかを探す

榎戸教子さん(日経CNBCキャスター) 小池都知事に、「わたしのキャリアを通して語る 女性リーダーの時代、女性が活躍する東京」というテーマでお話しいただいています。仕事をしていると、楽しいことばかりではなく、大変なこともあると思います。そういうときにどうやって心の整理をしているのか、アドバイスをいただけますでしょうか。

小池都知事(以下、小池) 一問一答でも言いましたが、私は基本的にストレスがありません。能天気といえば能天気で、いつもポジティブに考えます。できない理由を探すよりも、どうやったらできるかを探すことに喜びを感じるんです。客観的に見て厳しいだろうなと思うときがあったとしても、じゃあどうするかを考えて、切り開いていくのが楽しい。

 これについては皆さん、企業などの組織に入っていると、「そうはいっても難しいのよ」とおっしゃる方がたくさんいると思うんですね。ある種、自営業でやっているから、できるのだろうと。

 ただ、厳しいときがあっても、これは神様が与えてくれた自分への試練で、乗り越えることができたら自分を磨けるんだというふうに意識を持っていく。嫌な上司がいても、「この人は私を助けてくれているんだ」くらいに考えたほうが、人間が大きくていいんじゃないでしょうか。

立ち見も含め700人を超える観客を前にトークを繰り広げる小池都知事と榎戸教子・日経CNBCキャスター
立ち見も含め700人を超える観客を前にトークを繰り広げる小池都知事と榎戸教子・日経CNBCキャスター