20代、30代で力を蓄えておき、そこから本領発揮

―― 働く女性が「将来こうなりたい」というようなキャリアプランを考えるとき、人生設計で大切にすべきことはどんなことでしょうか。

小池 私は10代後半で留学しましたが、そのときに人生設計を結構決めていました。それはこんな感じです。10代で独り立ちして留学、20代でアフリカとアラブの各国を全部回り、30代ではこの地域、40代ではこの地域と決め、最終的にすべての国を走破する。それを目標にし、励みにしようと考えていました

 やっぱり世界は広いし、現地に行ってみると様々な発見があります。アラブのいろんな所へ行きましたが、それが土地勘となり、その後のシリア問題を考えるときに役立ったり、湾岸戦争につながる湾岸危機では日本人がイラクで人質になったときの救出作戦に関わったりしました。

 20代、30代って何でも吸収するときだと思うんです。まずは何でもやってみて、そこからだんだんと専門性を生かしていく。「かわいいね」とか「きれいね」とか言われる時期を過ぎてからが本当の勝負です。周りがちやほやしてくれる間に力を蓄えて、そこから本領発揮ということじゃないでしょうか