子どもの心理を読むのが、モテジナの極意!

—— モテジナを子どもの前でしているときに、困ってしまうようなパターンはありますか?

KOJI これは子どもに限らず、大人でもよくあるパターンですが、「それ、知ってるよ」と言われてしまうパターンです。マジックをやっている最中にタネ明かしをされてしまって、「こうこうこうなって、こうなるヤツでしょ!」なんて言ってくる子どもがけっこういるので、そのときの対処法を考えておく必要があります。

 ひとつは、モテジナをやめてしまって、次に行くという手もありますが、それではもったいない。せっかく純粋に楽しみたいと思っているその他大勢の方々の期待を、台無しにしてしまうことになりますからね。そこで、タネ明かしをしそうな子どもを褒めてあげて、味方につけるようにしましょう。

 「それ、知ってるよ!」と子どもが言ったのなら、その子に「あ、知ってるんだ。スゴいね! このモテジナ知ってる人って、あまりいないんだけどなぁ」と言いながら、味方につけるようにする。「ちょっとさあ、みんながどんな驚く顔をするのか、一緒に見ていようよ」と言うと、きっと、その子はネタばらしをしないで、味方になってくれることでしょう!

 ネタばらしをしようとする子どもというのは、自分が目立ちたいとか、知ってるんだぜっていう優越感に浸りたい、目立とうとしている人をおとしめたいといった、本能的な欲求が先走っているのです。その気持ちを持ち上げて自尊心をくすぐりながら、うまくその場全体の空気をつくっていくというのも、重要です。演技の邪魔をする行為の背後にあるのは、こちらに対する悪意ではなく、彼らなりの自尊心の現われなので、戦うのは得策ではありません(笑)。ぜひ、味方につけてその場の空気を盛り上げることを優先させましょう!


「モテジナがウケると、その子どもにとっては、イッキに自慢のパパになるんですよね」

乱発せず、ここぞという時の切り札に

KOJI また、モテジナが1つか2つ、できるようになったときには、それは大切なときの切り札として取っておいて、ここぞというときに披露するのがいいでしょう。一度ウケたからと、何度もやってしまうと、すぐに子どもたちはおなかいっぱいになってしまって、「もう、いいよ」ということになってしまいます。

 特にパパに多いパターンですが、モテジナがウケると、その子どもにとっては、イッキに自慢のパパになるんですよね。それはそれでいいのですが、「ウチのパパ、スゴいんだよ!」と言って、子どもたちがどんどん集まるなかで乱発してしまうと、子どもたちはすぐに飽きてしまいます。決して、モテ時を作る大切なツールを“当たり前のもの”にしないように注意しましょう!

 また、大人数で子どもたちが集まるパーティーだった場合、マジックショー形式でモテジナをするのは避けたほうがいいでしょう。大人数の子どもたちの前で「今からやります!」とやってしまうと、場の空気のつくり方がとても難しいものになります。特に子どもがたくさん集まったときの独特の集団意識は、よほど訓練をしないとなかなか制御しきれないお化けのようなものですから(笑)

 小規模の人数のグループのところに寄っていって、そこでさりげなくモテジナをする。そして、終わったら、また別のグループのところでもやってみる。モテジナは、あくまでも自分がある程度、その場をコントロールできる範囲で効果があるコミュニケーションツールなのです。