モテジナをするうえでの注意点とは!?

—— 親が今回、ご紹介いただくモテジナをいくつかできるようになると、わが子との楽しいコミュニケーションが取れそうですが、重要なポイントは何でしょうか?

KOJI 子どもに向けたモテジナの場合は、そのマジックがスゴいかどうかということよりも、子どもがまず、食いついてくれるかどうかが重要です。子どもというのは、常に注意があちこち移り変わってしまうものです。これを見ていたと思ったら、いつの間にか違うものに目が行っていたり、何か物音がすると、今度はそっちに注意が向いてしまう。

 かといって、何かひとつのことにずっと集中させようとしても、子どもは束縛されたり強制されたりすることが大嫌いです。そんな子どもたちに対して、モテジナを無理やり披露しても、うまくいきません。

 そこで役立つのが、魔法です。子どもというのは、コチラ側が強制しなくても不思議なことやおかしなことがあると、自然と寄ってきて興味を示すんですよね。もちろん、これは大人も同じで、人間すべての習性ですよね。

 特に、注意があちこちに移り変わる子どもの場合、いかに強制や束縛をしないで、自然と興味や注意を向けさせるのかが大事です。


「子どもというのは、コチラ側が強制しなくても不思議なことやおかしなことがあると、自然と寄ってきて興味を示すんですよね」

モテジナ式 場の空気のつくり方

—— そのためには、どのようにするのがいいのでしょうか?

KOJI 繰り返しますが、子どもは強制や束縛を嫌うので、モテジナをする側がスゴいものを見せてやろうという気持ちで大上段に構えていると、「別にいいよ」とか、「見破ってやろう」という意識が発生してしまいます。もちろん、目的はスゴいマジックを披露するマジシャンになることではないので、その場を楽しく盛り上げようとか、子どもたちを笑顔にしようとするような空気を創り出すようにするのが基本です。

 そのうえで、例えばティッシュを使うモテジナであれば、ティッシュを取り出すときに、「これ、なーんだ!?」などと言って、子どもたちの注意が自然に向くように問いかけてみる。そこで当てた子どもがいれば、「正解!」などと、会話をしながら、どんどん引きつけていくようにしましょう。

 なるべく、その注意がモテジナに向くようにするのですが、なかには他のことに興味が移ってしまうこともあるでしょう。そういうときに間違っても、「おい、見ろ!」っていう感じのことを言ってはいけません。強制を嫌う子どもたちは反発しますし、何よりも、その場の空気が壊れてしまいます。

 そうではなく、子どもにたくさん質問しながらモテジナをしていくこと。「これを見なさい」ではなく、「これ、なーんだ?」とクイズ形式のような会話を続けていくと、子どもたちは、答えを当てたいと思うので、一生懸命、答えます。

 子どもは、「それ知ってる!」とか「それ、何かわかる!」と、盛り上がっていくことで優越感に浸れます。そこで、今、自分の目の前で繰り広げられているモテジナが、自分主導で進んでいく感じがするので、ますます楽しくなっていくでしょう。

 そういう意味でも、モテジナをする前に、どんどん子どもたちが自発的に興味を持って寄ってくるようなセリフワークをなるべく多く作っておくことも大事なポイントです。

 実は、モテジナにおいては、マジックそのものの練習も大事なことなのですが、その場の空気づくりをするためのコミュニケーション術のほうが、もっと大事であると考えておいてください!

—— なかなか、子どもたちが寄ってきてくれないときは、どうすればいいのでしょうか?

KOJI 何か他のことで盛り上がっているのであれば、それで良しとしましょう。なぜかと言えば、モテジナの目的はみんなで楽しく盛り上がることなんですから。無理やり注意を向けようとすると、逆効果です。そういうときにはちょっとタイミングをずらして、後でやるようにするのがいいと思います。そのうち、「あれ? パパ、さっき何かやろうとしていたよね?」となると思うので、子どもたちがそういうふうに気づいてくれたときに喜ばせることができればいい。

 目的は、その場が盛り上がることにあるので、そういう心持ちでいないと本末転倒になってしまいます。せっかく練習したんだからと、無理やり見せようとしないように注意していただきたいと思います。