体のこと、というのは文字通り健康のことで、いわゆる「女として」とか、そういうのが主題になることってほとんどなくなった(今後の連載でこのあたりのことも書きますので……)。

40歳にして「余生の始まり」感がぐんぐん増してます

 この歳になると、知人、友人に重い病気が発覚したり、とつぜんに亡くなってしまったり、死にかんする出来事も頻発するようになって自然にそちらに気持ちが向いてしまう。

若い頃、思春期の頃からわりにそうだったけれど、「あと何年生きられるか」みたいなカウントダウンの傾向がさらに強まり、気分はなんだか、すでに「店じまい」な感じもあるんである。そう、撤退戦の最初のラインに立ったというか、始まりに来たいうか、そんな感じ。生命力あふれる息子と遊んでいても、「この子は、わたしが35歳のときの子どもやから、マックスで頑張っても息子がわたしの歳になるのを見られるかどうか微妙よなあ」とか、終わりから今を照らしてぼんやりしてしまう。興味のある記事やニュースも、「いちばん痛い死に方はなにか」とか「HOW TO 墓じまい」みたいなんばっかりで(お墓もってないけど)、40歳でこれが早いのか妥当なのかわからないけれど、「余生の始まり」感が、ぐんぐん増してきたなあ。

 * * * * * * * * * * * *

 仕事、お金、子育て、美容。健康、暮らし、人間関係。友情、不安、恐ろしいこと、でもたまにやってくる爆上げ気分、しあわせ、よろこび、懐かしいこと。そして思わず、びん詰めならぬ、ゴン詰めたくなる世間のあれこれ……。

 今日から始まる「びんづめ日記2」では、このあたりのこと、たくさん書いていきたいなあと思っています。去年は週刊連載だったんですけど、一週間ってわりに一瞬で過ぎていくみたいで、今回は隔週連載にしてゆったり長く、ということになりました。日常のあんなことやこんなこと、おしゃべりするみたいに書いてゆくの楽しみだなあと、フレシネをちびちびと飲みながら、しずかにうきうきしているのだった。どうぞよろしくお願いします!

■フレシネのウェブサイトはこちら