保育料、最小と最大で5倍の差

 認可保育所の保育料の上限額(0歳児一人の場合)の平均は、6万3422円。最大は9万3600円、最小は3万8500円だった。世帯年収700万円程度のモデル世帯(市区町村税所得割課税額25万円世帯)の保育料(0歳児一人の場合)は、平均が4万6108円だった。

 自治体が助成する認可外施設に通わせている家庭に対して、認可保育所を利用した場合との差額を補助する制度はありますか、という質問については、「助成制度がある」との回答が東京都内では多数を占めた。全体では12.2%だった。世帯年収700万円程度のモデル世帯の0歳児への助成額については、最大の自治体が6万円、最小が1000円だった。都内では渋谷区、千代田区、中央区、港区、羽村市、台東区などが4万円以上の助成をしていることが分かった。

 保育料の改定について、近く何らかの保育料引き上げを予定・検討していますか、という質問では、「引き上げの予定はなく、当面、必要はない」という回答が39.5%。一方、「来春、実施予定」という自治体が4.8%あった。

 病児・病後児の保育施設の有無を聞いた質問では、「病児・病後児ともある」と回答した自治体が68%で最多だった。「病後児のみ」は21.8%、「病児のみ」は6.8%、「施設はない」という回答は3.4%だった。