13歳未満にはLINEを禁止するも容認状態に 顔見知り間に限定

 だが中学生になったからといって、いきなり全機能を使わせるわけにもいかない。実際LINEは13歳未満の利用を想定していないし、Facebookも同様だ。従って誕生日を迎えるまでは、LINEは使わせないことにしていた。

 iPhoneに機能制限をかけてアプリのインストールを禁止していたのだが、恐らく購入した当初、頻繁に設定を変更しているときに盗み見ていたのだろう、いつの間にか4ケタの機能制限パスワードが突破され、勝手にLINEがインストールされていた。既に数人の友人達と繋がっていたため、なし崩し的に容認することとなってしまったのは残念である。

 程なく13歳を迎え、現在は規約違反の状態ではなくなっているが、顔を実際に知っている友達間だけのやり取りにとどめておくよう指導している。グループでのコミュニケーションは、まだそこまでのスキルを身に付けていないとの判断だ。

 キャリア通信側にフィルタリングがかかっていることはもちろんだが、家庭内Wi-Fiにもフィルタリングを導入している。また家庭のWi-Fiルーターは夜10時にタイマーで電源が切れるため、それをきっかけにiPhoneは充電のためにダイニングに持ってくることになっている。

 ただそこまでやっても、家庭生活がスマホ中心になっていることは否めない。だがそういう大人もしょっちゅうスマホで誰かとつながっている。今はそういう時代なのだ。

 その代わり、うちではほとんどテレビを見なくなった。1週間のうち、テレビをつけるのは1時間あるかどうかといったところである。食事中も音楽をかけながら、お互いに今日あったことの話をする。その話が食事時の楽しみのネタとなるわけだから、なるべく面白いネタを用意して食事に挑むわけである。時にはナイーブな話もする。そこにテレビが入ってしまうと、時間や沈黙は埋まるが、大事な会話をする機会が失われてしまう。