毎月2万円を定期預金で積み立てると……30年経ってもこれだけ!?

 あなたが毎月2万円を定期預金で30年間積み立てるとしましょう。

 積立定期預金の金利は、0.01%が主流です。でも、この0.01%という低い金利から、税金約20%(※)の税金が差し引かれます。そうすると、実際の金利は0.008%とさらに下がるのです。

 では、この0.008%が30年間続くとすると、実際、いくらの利息がもらえると思いますか?

 30年かけて8623円です。1年当たりに直すと……287円しか増えないのです。30年で1回美容室に行くとなくなる金額しかたまりません。

※2037年12月31日まで復興特別所得税が課されるため、実際に源泉徴収されるのは国税15.315%と地方税5%を合わせた20.315%。本文では分かりやすくするために約20%で計算

iDeCoを使えば利息に税金がかからない

 そこで利用したいのが、「利息に税金がかからない積立定期預金」です。これならば、金利が0.01%でも税金が天引きされない分、1万781円の利息全額を受け取ることができます。

 税金を差し引かれるか、引かれないかで2158円トクするわけですね。とはいえ、30年かけてこの利息をためたとしても、正直、喜ぶほどのおトク感はないでしょう。

 でも、この「利息に税金がかからない積立定期預金」は、実は「個人型確定拠出年金(通称iDeCo)」という制度で利用できる特典です。iDeCoについては最後に説明しますので、ここではこの制度を利用すると、毎月の積立額に所得税&住民税がかからず、その税金分がおトクになることを覚えておいてください。

 では実際、どれぐらいおトクになると思いますか?