A. 明らかに否がある場合には、必ず親が一緒に謝罪をするべき。その後の子どもへの対応も忘れずに。

 昨今、10代のいじめや問題行動がニュースをにぎわせています。“事件”にまでは発展しなくとも、家出や万引き、友達への暴力など、問題行動の渦中にわが子が関わる可能性はゼロではありません。揺れ動く思春期には誰にでも起き得ることだと捉えて、万が一の場合にどう対処すべきかは、すべての親が考えておくべきことです。

 もし、わが子が万引きや友達への暴力などに関わり、学校や店、警察から呼び出しがかかったら、明らかにわが子に否がある場合や法に触れている場合は、必ず親が出て一緒に謝罪をするべきです。子どもは「親が自分のために世間に頭を下げている」という事実を目の当たりにすると、自分がしたことの意味を客観視し、反省の気持ちへと向かうことができます。子どもが迷惑を掛けたすべての人に謝罪する行動を子どもに見せてください。

 “外”向けの行動の後は、家に帰ってから“内”での態度を示すことも忘れずに。「あなたがしたことは悪い。でも、あなたのことはこれまでと変わらず大切で、これからも信じている」としっかりと伝えましょう。この一言で、子どもは居場所を得られます。

 「うちの子に限って」と謝罪に向かわない過保護な親も問題ですが、一番問題なのは「無関心」な親。子どもは「自分が何をしようと親は何も言わない」と自暴自棄になり、行動はますますエスカレートしていきます。行き過ぎたケンカなど問題行動を起こす子ども達の気持ちの根底に見えてくるのは「僕を見て」「私を見て」という親へのメッセージです。

 夫婦間の連携も重要です。特に父親は平日が忙しく、発覚したその日にすぐに子どもと向き合えない場合が多いので、そんなときは母親が父親の気持ちを代弁しましょう。「お父さんはこう言っていたよ」と一言伝えるだけで、子どもは父親の関心が自分にあることを実感できます。特に男子は同性の先輩として、父親の意見を求めています。