積立投資信託の積立額は、7割が1万~5万円未満

 では、少しでもお金を増やすために“投資”をしている世帯はどのくらいいるのでしょうか?これも気になります。

 「あなたの世帯では、貯蓄(銀行預金や貯蓄型保険など)以外に投資(利益を得るために資産を投下すること)を行っていますか?」という問いにYESと答えた人は64%、NOは36%でした。6割以上はなんらかの“投資”を行っていることになります。

 投資の中身を聞いてみると、一番多かったのは「株式」で68%。次いで、「積立投資信託」(42.7%)、「投資信託(一括購入)」(28.2%)と続きます。株式と投資信託の人気が高いことがわかります。

 積立投資信託をしている人には、積立額を聞いてみました。「あなたの世帯では、積立投資信託は、平均すると月額いくらくらい積み立てていますか」という質問に対する回答で最も多かったのは、1万~2万5000円未満(38.65%)。次に多かったのが「2万5000~5万円未満」(31.8%)。1万~5万円未満で約7割を占めます。1万円未満と答えた人も13.6%います。皆さん、意外に少額から積み立てしているようです。

 積立投資信託を始めた理由やきっかけ、感想については、以下のようなコメントが集まりました。

「低金利で預金のメリットがないこと、老後資金など長期のお金に対しては、預金ではインフレ対策できないことを会社の組合のセミナーで知ったから。その後、本を読んで自分で勉強して始めました。自動積立にしているので、その後はほったらかしです」

「積み立てなら短期の相場に一喜一憂しなくてすむので、精神的にもよいと思いました」

「結婚・出産を機に、老後や学費の見直しをして準備が必要だと感じたから」

「以前は一括で投資信託を買ったが、なかなか効果が上がらなかった。会社の確定拠出年金で積立投資信託を購入して成果が出てきたので、投資の一部を積立に切り替え始めています」

「若くて投資できる額が少ないうちに、なるべく失敗して学ぼうと思った」