加害者として高額な損害賠償を請求されることも

 自転車に子どもを乗せているとき、あるいは子どもが一人で自転車に乗っているときに転倒したり、車にぶつかって怪我をする。どの家族にも起こり得ることです。

 自転車のリスクは、実はそれだけではありません。自分自身が加害者となる可能性もあるのです。自分自身が加害者となって、相手が死亡したり、重度の後遺障害が生じた場合、非常に高額な損害賠償を請求されることもあります。

 例えば、小学校1年生が女性と正面衝突し女性の意識が戻らなくなった事故では9521万円、高校生が会社員と衝突して重大な障害が残った事故では、9266万円の損害賠償を請求された事例があります。

 子どもが小学生になれば、1人で自転車を乗り回す機会も増えてきます。そんなとき、自転車で事故を起こし相手にケガをさせて損害賠償責任を負ってしまったら、未成年であっても賠償責任は免れることはできません。

 こうした、自転車のまさかの事故のときに、金銭的に補償してくれるのが「自転車保険」。保険料も、月々コーヒー一杯くらいで済みます。自分と子どものため、あるいは被害者のために、毎日自転車に乗っているデユアラーは、ぜひ入っておくべき保険でしょう。

 自転車保険の義務化の動きも始まっています。2015年10月には兵庫県、2016年7月に大阪府、10月に滋賀県で自転車保険の加入が義務化されました。他の都道府県でも加入義務化の動きが広まっていきそうです。自動車保険と同じように、自転車に乗るなら保険に入る---これは、もはや常識になりつつあります。

 でも、まだまだ自転車保険に入っていない人が多いのも事実。例えば、大阪府が2015年に実施した調査結果でも、95%の人が加入の必要性を認識しているにも関わらず、加入率は40%にとどまっています。

 その一つの理由は、自転車保険に入ろうと思っても気軽に入れない、ということが挙げられます。自動車保険や火災保険、傷害保険の特約につけるなど、オプション的な扱いになっており、単独で入れる自転車保険がほとんどなかったからです。さらに、保険の加入は書類の記入や審査など手続きが煩雑で、多忙なデュアラーにはハードルが高く、後回しにしがちです。

気軽に入れる自転車保険を

「自転車に乗る頻度が多いデュアラーが、ネットで気軽に入れる自転車保険プランを開発しました」と語る楽天インシュアランスプランニングの小沢陽子さん
「自転車に乗る頻度が多いデュアラーが、ネットで気軽に入れる自転車保険プランを開発しました」と語る楽天インシュアランスプランニングの小沢陽子さん

 そこで、「自転車に乗る頻度が多いデュアラーが、ネットで気軽に入れる自転車保険プランを開発しました」と語るのは、楽天インシュアランスプランニングの小沢陽子さんです。

 小沢さん自身も、5才の男の子を育てるデュアラーで、自転車でヒヤリとする体験をしたことがあるそうです。「息子が2才のとき、保育園への送迎中に自転車で転びました。車輪が縁石にこすって、バランスをくずして倒れたんです。息子も私も血だらけになって、救急車で運ばれました。息子はMRI検査を受けるほどのケガでしたが、幸い異常も後遺症もありませんでした。幹線道路を走っていたので、もし車にひかれていたらと思うとぞっとします」

 小沢さんは、事故をきっかけに自転車保険について、真剣に考えるようになったそう。「まさか自分に起こるわけがないと思っていた自転車の事故が、実際には意外と多いということを後から知りました。私の場合は軽症で済みましたが、誰かを巻き込むなど、もっと深刻なことが起こっていたかもしれません。そんなときのために自転車保険の必要性を痛感しました」。

 そんな小沢さんたちが開発したのが、2016年9月に「楽天市場」で販売をスタートし、評判となっている「楽天超かんたん保険」の「自転車プラン」です。

楽天超かんたん保険