「育児中社員」が対象の「3種類の在宅勤務」
「共働き子育てしやすい企業ランキング」特別奨励賞の残る1社は、ダイキン工業。女性比率が14.8%と男性中心の組織ながらも、共働き視点がそこかしこに見受けられるという意外性も高評価につながった要因だ。
まず特徴的なのが、育児と仕事を両立している社員を対象に用意されている「3種類の在宅勤務」。「フェース・トゥ・フェースのコミュニケーションや、チームでの仕事の進め方を原則としており、現時点では在宅勤務を全社員ではなく、仕事と育児を両立する社員に限定している。今後対象の拡大も可能性あり」(同社)。この制度の詳細は下記の通り。
在宅勤務のために新たに環境を整備したわけではないが、以下の仕組みを活用している。
3種類の在宅勤務の制度は、2016年1月に制度化されたばかりで、現在の利用者は男女合計35人。毎週定期的に在宅勤務を実施している人もいれば、必要に応じて1カ月に1~2回のみ実施している人もいるなど、業務や個人事情に合わせてそれぞれ柔軟に利用されている。利用者からは、「往復の通勤時間が削減でき、その時間を育児・家事に充てることができるため、仕事と育児のバランスが取れ、それがモチベーションアップにつながっている」という声が多い。また、「自宅で集中して資料作成などに取り組めることにより、生産性が上がった」という声も多い。