男性育休取得率66% 7日間は有給で取得可
日経DUALの「共働き子育てしやすい企業ランキング」、丸井グループ(以下、丸井)は初代・特別奨励賞となった。同社の施策の中でも特に目を引いたのは、男性育休取得率を上げるための取り組みだ。
2015年、男性社員の育児休業取得率は66%(2013年度から「短期育児休職」を導入し、子どもが1歳になるまでは最大7日間の有休を取得できる)。そのうち、取得期間が3日以下である割合は5%にとどまっている。
「2020年度に男性育休取得率100%」という高い目標も掲げる。グループ幹部300人が集まる会議でマネジメント層に「部下に子どもが生まれた際の育休取得の声掛け徹底」を呼びかけ、半期に一度、所属長宛てに「男性の育休未取得者一覧」を送付する。こうした取り組みの結果、「幹部、上司、部下、すべての従業員が、男性も育休を取るのは当たり前という風土になった」。男性の育休取得率は2013年度14%、2014年度54%、2015年度66%と着実に増加している。
さらに、「エリア限定制度」(一時的に勤務エリアを限定した働き方に変更できる制度)において、育児を事由に制度を利用した男性社員は、2013年の23人から2015年57人へと2年で2倍以上も増え、育児にもっと積極的に携わりたいという男性社員に寄り添う制度が活用され始めていることが分かる。