シンポジウムのパネリストの皆さん。左から、サントリーホールディングスのダイバーシティ推進室室長・弥富洋子さん、新宿区の吉村さん、浦安市の松崎さん、東レ経営研究所の塚越学さん
モデレーターを務めた日経DUAL編集長の羽生祥子
羽生編集長: 続きまして自治体の評価ポイントを見ていきます。単に待機児童の多い少ないで選んだわけではありません。保育園はもちろん、学童保育やファミリーサポートセンターなど12個の指標でランキングいたしました。
(詳細は「共働き子育てしやすい街 上位50自治体発表」を参照)
あらゆる可能性を模索して、保育園の定員増を実現
東京都新宿区の子ども家庭部長・吉村晴美さん
吉村さん: 平成28年の4月1日時点では、待機児童ありはゼロ歳と1歳のみで、2歳以上はいませんでした。新宿区は待機児童数が23区の中では少ないです。0歳児で71%が入れています。しかし、あまり自慢はできません。その前の3年間は、待機児童数は高止まりで100人を超えていました。保育園の適地が少ないのが、ずっと新宿区の悩みでした。
次ページから読める内容
- 選択肢を広げて、小6までの放課後の居場所を提供
- 保育士不足を解消するため給与上乗せ、修学金貸付も
- 子育てが終わった人達が、講座を受けて支援人材に