ちまたのSNSを見ると、キラキラした子連れママ会の写真があふれていますよね。ガーランドでデコレーションされたお部屋に(そもそも、ガーランドって言葉を今まで知らなかったわ。【注】ガーランドとは壁などを飾るパーティーグッズの一種。イメージできない人はググってね)、色とりどりのおいしそうな料理。

 それらを背景に、にこやかにほほ笑むバッチリおしゃれしたママさんと、すてきなお洋服に身を包んだ子どもたち。

 これって、本当にこの世に存在する光景なの? ドラマやファッション誌のワンシーンじゃないの? どっかに「すべてイメージです」って注意書きがあるんじゃないの? いつも不思議でした。

 だって、そんなキラキラしたママ会とか周りで誰もやってないし、たまに友達と子連れで遊ぶことはあっても、部屋は飾りつけないし。

 加えて、子どもができる前からドラマの影響で、「ママ友=ドロドロ」というイメージがあったので、ちょっと恐怖感もあったりして。

聞いてしまったママ友間の亀裂の真相に、心底ビビった話

 「ママ友 面倒」のキーワードで思い出されるのは、数年前の、ネイルサロンで隣の席に座っていたお客がママ友の愚痴をぶちまけていたエピソードです。「ほんと、ママ友って見えと虚勢の世界で、私、そういうのについていけないんです!」と、ネイリストさん相手に嘆いていらっしゃった、私と同じくらいの年齢であろう女性。

 学校の集まりに着ていく服や、持っていくバッグ…みんな見えのために高級ブランドで完全武装していて、いちいち褒めなければならないのがしんどいのだとか。

 (大変そうだな~、疲れるだろうな~)

 同情して聞いていたのですが、次第にその女性の主張に、共感できなくなってきたのです。決定打はこの会話のくだり。

 「○○ちゃんママと車の話になったときにね、何気なく、どんな車に乗っているんですか? って聞いたんですよ! そしたら、なんて答えたと思います!?」

 怒り心頭の女性。どんなヒドイことを言われたのか…と、私はハラハラしながら次の言葉を待っていました。

 「そのママね、『メルセデスのEクラスです』って言ったんですよ!」

 (え?え? どういうこと??) 
 (何がダメだったの?)

 腑に落ちないまま、耳をそばだてました。