同年代の同僚や友人が家を買ったという話を聞くと、「うちも、そろそろ?」と思うことはありませんか。では、これから家を買うならば、戸建てとマンション、どちらが良いのでしょうか。住まいのアトリエ 井上一級建築士事務所主宰の井上恵子さんに話を伺います。

【家の買い方、マンションの選び方 特集】
第1回 戸建てとマンションどっちがわが家に向いている? ←今回はココ
第2回 ハウスメーカー徹底比較!後悔しないメーカー選び
第3回 モデルルームで煽られない!この5カ所は見落とすな
第4回 家購入までのプロセスと夫婦の役割、注意点
第5回 「5LDK」の落とし穴、賢い間取りの読み方とは?

そもそも、住宅購入の選択肢って何がありますか?

設計の仕事のかたわら、住まいに関する記事執筆やアドバイスも行っている井上恵子さん。
設計の仕事のかたわら、住まいに関する記事執筆やアドバイスも行っている井上恵子さん。

 戸建てとマンション、それぞれにまず、新築と中古があります。そして新築の戸建ての場合は、その中でさらに、できあがった家を買う場合と、いちから家を作っていくという2つの選択肢があります。

 基本的にできあがった家、いわば“完成品”を買うスタイルなのが、「建て売り住宅」、または「分譲住宅」といわれます。それに対して、いちから家をデザインして建てる場合は「注文住宅」「自由設計」などといわれます。そのなかで、さらに、ハウスメーカーに頼んで建てる場合と、建築設計事務所や工務店に頼んで建てる場合とで、また若干の違いがあります。端的にいうとハウスメーカーは技術力、建築設計事務所はデザイン性、工務店は地域密着型の距離感の近さが、主な特徴ではないかと思います。

 ハウスメーカーに頼んで建てる場合と、建築設計事務所に頼む場合の違いをもう少し解説します。

 ハウスメーカーの場合、比較的短い期間で、一定品質のものが建てられるというメリットがあります。また大手各社は、技術開発にも力を入れているので、耐震性や省エネ性能などに関して各社で独自の技術を持っている点も安心感があります。ただ、設計の自由度でいうと、ハウスメーカーの場合、用意されている1つ1つの材に規格があるので、「ここを50センチ出したい」というレベルまでこだわろうとすると、難しい場合もあるかもしれません。

 建築設計事務所の場合は、設計の自由度がかなり高いのが特徴です。じっくり細かいところまでこだわって自分だけの家を作りたい場合や、小さな土地に工夫して家を建てたい場合などには向いていると思います。建築士は、例えば「お皿を何枚持っているか」に合わせて、ぴったりの収納を提案してくれたりします。最近は、若い世代を中心に、家で自分の個性を表現したいという人も増えていて、そういう人たちは、建築設計事務所に頼む場合が多いようです。

 また、ハウスメーカーは設計と施工が一体になっているのに対して、設計事務所に依頼した場合、施工業者とは完全に別になります。ですから、設計と施工が一体になっている安心感がいい、という人はハウスメーカーが良いでしょう。一方、設計と施工が別になっていると、数社から見積もりをとった上で施工業者を選定できるため、コストダウンにつながる場合があります。

 戸建てを建てようという人は、そういった違いを踏まえたうえで、どこに頼むかを決めると良いと思います。

<次ページからの内容>
・戸建てのメリット VS マンションのメリット
・家を買うとき、マンションを選ぶときのポイント3つ

次ページから読める内容

  • 子どもを伸び伸びと育てたいなら戸建て、利便性を重視するならマンションがいい
  • 家は買いたくなったときが、「買いどき」

続きは日経DUAL登録会員(無料)
もしくは有料会員の方がご利用いただけます。

日経DUAL会員とは?
登録会員(無料)になると以下のサービスを利用できます。
  • 登録会員限定記事
    子育て、キャリア、夫婦の連携、家計管理など、共働き家庭のニーズに応える登録会員限定記事をお読みいただけます。
  • 日経DUALメール
    日経DUALの最新記事やイベント開催情報などをお知らせするメールマガジン「日経DUALメール」をご購読いただけます。
  • 子どもの年齢別メール
    子どもの年齢別メール(未就学児、低学年、高学年)を配信します。子どもの年齢に合った新着記事やおすすめ記事をお届けします。
  • MY DUAL
    サイトトップページの「MY DUAL」の欄に、子どもの年齢に合った新着記事が表示され、最新の子育て・教育情報が格段に読みやすくなります。
  • 日経DUALフォーラム
    オンライン会議室「日経DUALフォーラム」にコメントを書き込めます。日経DUALの記事や子育て世代に関心の高いテーマについて、読者同士や編集部と意見交換できます。
  • 記事クリップ、連載フォロー
    お気に入りの記事をクリップしたり、連載をフォローしたりできます。日経DUALがさらに使いやすくなります。