1月の組分けテストに必出なのは「実験器具」と「定番の動植物」
こちらは、2016年1月に実施された組分けテストの大問1の(5)の問題です。
「実験器具の中でも、顕微鏡の使い方はよくテストに出題される問題です。こうした実験器具の知識を定着させるときは、使い方を覚えるだけでなく、なぜそうなっているのかまでしっかり覚えておく必要があります。また、顕微鏡にはステージが上下するものと、鏡筒が上下するものの2タイプがあるので、それぞれの特徴を押さえておくことも大事です」
「そのほかに実験器具でよく出るものは、アルコールランプ、ガスバーナー、ビーカー、フラスコ類、メスシリンダー、温度計、上皿てんびんなどです。例えば、アルコールランプにはアルコールを容器の8分目まで入れなくてはなりませんが、それはなぜか? ここでは『アルコールが少ないと、ランプの中でアルコールが気化し爆発する危険性があるから』と、その理由を答えられるようにしておかなければなりません」
「生物の問題では、出題される生物はおおよそ決まっています。例えば、『卵』であれば、オビカレハ、カマキリ、モンシロチョウ、アゲハ、『さなぎ』であれば、イラガ、ミノガ、モンシロチョウ、アゲハ、完全変態の『昆虫』であれば、カブトムシ、ハチ、チョウ、アリ、蚊、アブなど。これらは生物テストの定番なので、しっかり押さえておきましょう」
「このように、テストに出題されやすいものをあらかじめチェックしておくことで、得点を上げることができます」
「理科は“興味の教科”なので、好きになることが得意科目にする一番の近道です。ですから、興味を刺激してあげることがとても大事です。それと同時に、中学受験では目の前のテストで点を上げることも重要です。そのためには、得点が取れる勉強もしていかなければなりません。この2つを両輪で取り組むことが、得点アップにつながっていきます」
さて、ここまで算数・国語・理科の各教科の組分けテスト対策について説明をしてきました。こうして見ていくと、どの教科も過去のマンスリーテストやカリキュラムテストを振り返ることが大事であることが分かります。
1月の組分けテストまであと3カ月。この3カ月に何をすべきか明確になったら、あとは実行するのみです。新学年でクラスアップができるように頑張りましょう!
(撮影/木村 輝)