【理科・新6年生】組分けテスト対策には過去のテスト問題のやり直しが得策
こちらはSAPIXの5年生の後期カリキュラムの内容です。毎週、様々な分野を学習しています。
出典/中学受験対策セミナー「新学年 スタートダッシュのための進学セミナー」資料より
では、1月に行われる組分けテストでは、どんな内容が出題されるのでしょうか? こちらは2016年1月に実施された新6年生の組分けテストの出題範囲をまとめたものです。
出典/中学受験対策セミナー「新学年 スタートダッシュのための進学セミナー」資料より
SS-1で理科主任を務める辻義夫先生は言います。
「さて、この内容を見て『あれ?』と思いませんでしたか? 大問2と大問4を見てください。5年生の後期カリキュラムでは学習していない『植物』と『月』が出題されているのです」
「そうなんです。1月の組分けテストでは、後期カリキュラムでは学習していない単元も出題されるのです。しかも、大問5のうちの2問が前期カリキュラムで学習した単元なのです」
「1月の組分けテストの対策として、後期カリキュラムの振り返りは、ほとんどの子がすることでしょう。でも、前期カリキュラムで習った範囲まで振り返るという発想はなかったと思います。これを知っているのと知らないのとでは大きな差が出ますよね?」
とはいえ、後期カリキュラムに加え、前期カリキュラムの学習内容のすべてを振り返るというのは大変な作業です。では、どのような対策を取ればよいのでしょうか?
「過去のテストを振り返ってください。例えば、植物の問題であれば、夏前に実施された過去のマンスリーテストを確認します。日能研の場合も同じで、過去のカリキュラムテストの確認が、公開模試の対策になります。マンスリーテストやカリキュラムテストは、組分けテストよりも簡単な内容と思われがちですが、実は難易度としてはほとんど同じです。授業で学習した後にすぐやるテストか、少し時間が経ってからやるテストかによって定着力が違うだけです」
「オープン模試では、塾ではやっていない初見の問題が出題されることもありますが、組分けテストは今までやったことが出題されます。ですから、組分けテストの対策として過去のマンスリーテストを振り返るのは、とても得策なのです」
また、辻先生は組分けテストなどの大きなテストの特徴として次の2つを挙げます。