行事が続く11~1月の中学受験勉強は「要領よく」

新学年スタートダッシュセミナー(3)/「小学校の行事や正月休みで勉強時間がうまく取れない」。だからこそ、ポイントを絞って学ぶ!

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11月、12月、1月は学校の行事や正月休みで勉強時間を取りにくい

【論説文】

 新5年生の論説文は、まだそれほど難しいものは出題されません。段落ごとの内容を押さえていれば、大丈夫でしょう。「それ」「そういうこと」などの指示語の答えを探す範囲もそれほど広くはなく、同じ段落の前と後ろの文章を読めば、答えが分かるようになっています。つまり、全部読み込む必要はありません。

 新6年生になると論説文の内容そのものが難しくなります。しかし、問題の難易度は、文章と設問の両方を見てから判断をしましょう。文章そのものは難しいけれど、問題自体はそれほど難しくないケースも多いからです。そこで、設問を読んで、まず何を聞いている問題なのかを理解します。そして、どこにその答えが書いてあるのかを見つけ出すという読み方をするのです。つまり、文章をどう読むかよりも、設問をどう読むかが大事なのです。

【物語文】

 新5年生になると、同学年の主人公の心情だけでなく、大人の心情など子どもにとっては自分の生活体験を超えた心情が出てきて、内容が難しくなります。しかし、設問自体はそれほど難しくはないので、「本質を理解すべき」と難しく考え過ぎず、設問に対する答えを探す読み方をすることがポイントになります。設問が求めている以上の深読みはせず、得点を取る読み方をするのです。

 新6年生になると、文章全体から気持ちの移り変わりをつかんだり、「胸が焦げそうになる」「言葉のナイフ」などの比喩表現から心情を説明させたりするなど、内容がさらに難しくなります。しかし、ここでも、「本文を読んでから考える」のではなく、「設問がどのように作られているのか」を理解し、読み進めていくことが得点につながります。学習のポイントとしては、文章理解と設問研究をバランスよく行うこと。答え合わせの際に考え方と答え方を研究し、こういう設問のときはこういう答え方、別の設問のときはこういう答え方といった感じで、設問のパターンを整理しておくとよいでしょう。

 「こうして、これまで得点できなかった問題の解き方を理解し、その対策を取り、得点を上げていくようにしましょう。11月、12月、1月の3カ月間は、学校で秋の行事があったり、正月休みがあったりして、テスト対策のための時間を十分に取りにくい時期です。だからこそ、すべてを満遍なく学習するのではなく、すぐ得点につながりそうなものを重点的に学習し、とにかく得点を上げていきましょう

 次ページからは、理科の効果的な学習法を紹介します。

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