【国語・新5・6年生】文章問題は深読みはぜず「得点を取る読み方」をする

 「よく『国語は思考力や感受性を育てれば得点につながる』と思っている親御さんがいます。でも、それは大きな勘違いです。ですから、まずはその発想を断ってください」

 そう話すのは、本連載でもおなじみの小川大介先生です。

 小川先生によると、国語は次の4つの力が必要です。

① 読む力
② 解く力
③ 答える力
④ 語彙と知識

SS-1代表の小川大介先生
SS-1代表の小川大介先生

 「国語のテストの点を上げたいのであれば、この4つを伸ばしていかなければなりません。ただし、これを全部均等に伸ばそうとすると、膨大な時間がかかります。そのためには、テスト対策のための持ち時間をどこにどれだけ使うかを見極める必要があります」

 「それを判断する材料となるのが、過去3カ月分のテストです。テストを振り返り、まずはどこで得点できているかを把握しておきましょう。例えば、漢字や語句ができているなら、そこはもう『基礎点が取れている』と判断し、かける時間を絞ります。そして、3カ月分のテストで、できていなかったところを補強し、得点を上乗せしていきましょう。そうやって、過去のテストを研究し、どこにそれだけの力を入れれば良いのかを考えるのです」

 次回は、国語の具体的な学習方法を項目別に、小川先生に教えてもらいます。

(撮影/木村 輝)