楽しみながらシミュレーションできる「家事ゲーム」がオススメ

 いつも、「お手伝いしてね!」とお願いするだけでは、子どもも飽きてしまいます。家族全員がゲーム感覚で、料理、洗濯、掃除を楽しみながらやる機会をつくりましょう。

【洗濯】
 「○○ちゃんのズボンはどれかな?」「白いシャツを取ってね」などと言いながら洗濯物を取り出すと、お手伝いもゲームに早変わり。干すのも同様に、「○○ちゃんのは自分でやってみようか?できるかな?」と楽しくうながします。ゲーム感覚で提案すれば、子どものモチベーションもアップ。「お手伝いが楽しい」と思えるようにしてあげることが、結果的に「誰かのためにしてあげたい」という気持ちにつながります。

【食事】
 ママが準備できないときの食事を、あらかじめ決めておきましょう。簡単なレトルトの利用でもいいですから、パパと一緒に「子どもが自分で作れるごはん」を考えられるようにしておきます。「冷凍のこれがあるから、ママが病気になったらこれをチンしてね」などと教えておきます。

【料理】
 子どもが5歳を過ぎたあたりから、トースターでパンを焼くこと、ごはんを炊くことなども徐々に教えていきたいですね。朝食のパンには自分でジャムをつけて食べることが3歳でもできるようになります。塗って食べさせるのではなく、日ごろから自分でスプーンやバターナイフを使ってジャムをつけて食べることを教えましょう。その他、たまねぎの皮をむく、卵の殻をむく、枝豆をさやから出すなども3歳からできるお手伝いです。

【掃除】
 子どもって、人のものは使いたがったりしますよね。「今日はパパの机の周りを片づけようか」「ママの化粧台を拭いてくれる?」など、“自分以外の人のエリアをお片づけする”という観点で掃除すれば面白がってくれるかもしれません。自分のものは慣れてしまっていますから、目新しさが必要。道具を使うというのが楽しい年ごろですので、トイレ掃除も大好きです。大人になったような気持ちになるのでしょうね。

 お手伝いをしてもらうときは、子どもの持つ知識を上手に集約して分かりやすくお願いするようにしましょう。色、形の理解や、「自分のものは丁寧に扱う」ということは分かっていると思いますので、それらの知識をお手伝いで活用していくと自発性が育まれ、「やって、やってー!」という事態にはなりません。