考えられる「ピンチ」をイメージし、対応策を考えておく

 子育てをスムーズにするためには、3つのポイントがあります。

①どこまで先読みできるか?
 ママかパパが病気になったらどうする?出張になったら?祖父母がいなかったら?という課題に対して先を読み、イメージしておきます。

②計画的に進められるか?
 ざっくりとでいいので事前に、計画とリスクヘッジを考えておきます。

③イメージできるか?
 より具体的に、想定したことをディテールに落とし込みます。

 保育園・幼稚園の現場では、この、「先読みしたイメージをディテールに落とし込み、行動に移すこと」がとても重要です。例えば、粘土遊びを計画している場合を例にしてみましょう。

【想定できる先読み】

 ・粘土遊びを行うときに、どんなふうに粘土を子どもの前に差し出すか?
 ・粘土が嫌いだと言う子どもがいたらどのように対処するか?
 ・粘土が好きな子、苦手な子がそれぞれ満足するためにはどのように対応すればいいか?

 具体的に、とにかくいろんな場合を想定してイメージすること。具体的なディテールを磨くことがとても重要です。

 これを家庭にも応用してみます。「人を育てる」という観点で考えたときに、事前に対応策を練っておくことは、親にとってもリスクヘッジになります。家族が稼働できなくなってしまう事態は、ママやパパの病気だけではありませんよね。介護やその他、緊急事態が起こる可能性もあります。