『仕事も家事も育児もうまくいく! 「働くパパ」の時間術』著者の栗田正行です。この連載では、特に小学校低学年のお子様をもつパパ・ママに向け、父親と教員という2つの立場から学んできたこと、感じてきたことをお伝えしていきます。現在、わが家にも小学校2年生の長男、年長組の次男がいるため、取り上げるテーマはすべてかなりリアルな話題です。
連載第6回目は、前回に引き続き、わが子の「勉強」についてです。
今回は、特に学校外の勉強について一緒に考えていきたいと思います。先生として、小・中・高校生を見てきた経験、そしてわが家でのエピソードを交え、わが子の「勉強」について、私が意識していること・実践していることを紹介します。
小学校低学年であれば、そこまで意識しなくてもしっかり取り組める家庭学習。高学年に上がっていくにつれて、もっといえば、中学生・高校生になっても、これに継続的に取り組めることが、望んだ成績を取るための最大の秘訣です。
そんな大切な家庭学習について、先生として、父親として意識している3つのポイントがあります。
2.勉強時間は「分散」させる
3.塾・通信教育などのメリット・デメリットを「知る」
学校での勉強と違い、家庭での勉強方法はそれこそ千差万別。たいていの場合、自分が育ってきたようにわが子も育てるという場合が多いと思いますが、このような考え方もあるということを知っておくだけでも、損はないと思います。
忙しいデュアラー夫婦であればなおさら、基本を押さえて、ご家庭に合わせてアレンジしてみてください。
[Photo] fotolia
ポイント1 「やるべきことファーストの法則」を意識する
学校に通うようになると、
★「やりたいこと」(=遊びやゲームなど)
☆「やるべきこと」(=宿題や音読など)
が出てきます。
★「やりたいこと」に勉強が入っていれば、全く問題はないのですが、現実ではそうとも限りません。そんなとき、ご自宅では、お子様にどちらを先にやらせますか? ほとんどの方が☆「やるべきこと」と答えると思います。そんな当たり前のことを、私は「やるべきことファーストの法則」と呼んでいます。
しかし、何となく「先にやったほうがいいから」という理由だけでは、伝える言葉にも熱がこもりません。その根拠もしっかり知っておいたほうがよいのです。私が考える根拠は次の2つです。
根拠1 「やりたいこと」は延々と延びる
ゲームや遊び、そしてマンガを読むことなど、自分がやりたいことというのは時間を忘れてやり続けます(そういう経験、私はよくあります・・・)。
先に★「やりたいこと」をやってスッキリしてから勉強しようと思っていても、気づけば約束の時間を過ぎてしまうことも…。そのことについてガミガミ言うことになれば、親子間で無用なあつれきを生むことになります。
だからこそ、つらかったとしても、先に☆「やるべきこと」に着手したほうがいいのです。
次ページから読める内容
- 根拠2 「やりたいこと」を後にすると、ごほうび効果が生まれる
- 1.通塾を必要とする塾(集団授業・個別授業)
- 2.通信添削
- 3.WEB配信型の教材