柔軟に勤務する代わりに、子どもと夜のオフィスへも

 基本は週3回といっても、自主的に他の日に出勤することもあります。それでも調整して使える時間ができたので、これまでできなかった習い事を始めました。まず始めたのはフラメンコ。娘達も習うようになり、親子で舞台に立つのが目標です。こういう時間を作り出すため、生活をリセットするための転職でもありました。以前は週に5日、勤務しなければならず、「毎日、会社に行く必要あるのかな」と疑問に感じていました。今は、「短い時間でも、どれだけ成果が出せるか」という挑戦をしています。

 金曜日はなるべく休みにします。午前中は家事の時間。「1週間のうち、金曜日は家事のための時間がある」と決まっていると、気持ちが楽です。掃除機かけ、シーツ洗濯、キッチンや洗面台・トイレを磨くなどの家事をします。子ども達のたまったプリントも整理。こうした片付けをしていると、「無の境地」になって、気分が良くなります。

 家事をしたら、フラメンコのレッスンに出かけます。終わったら、ランチをしてコーヒーを飲みながら1人ミーティング。この1カ月、どういう生活をしたか振り返り、スケジュールの微調整をします。来週は何をしようか、この先1カ月にやりたいこと、休みにしたいことを考えます。子どもの洋服をどうやって整理しようか、フリーマーケットに出そうか。そんなことを考える余裕もできました。その後、仕事があれば会社に行きます。

 柔軟に勤務する代わりに、必要なときは持ち帰りや時間外の仕事もします。他の社員との兼ね合いで、夜や休日に設定される用事もあります。子ども達を連れてオフィスに行き、18時半からの会議に出たことも。職場のお花見にも、子ども達を連れていきました。大阪に出張するときは、子ども3人を関西に住む義理の母に預けました。「決まった時間、会社にいなければならない仕事」ではなく、「自分でやりたいこと、やるべきこと」があれば、モチベーションが上がります。