親同士の人間関係のバトルは、隠しても子どもに見破られる

 親達の事情で友達を選びなさいと言われるような、そういう親のムードが子どもに伝わることは間違いない。親同士だって人間で、そして女はいつまでたっても女で、ちょっとエグめの少女漫画に出てくるような女同士の友情も、潰し合いも、やる人は死ぬまで、おばあちゃんになっても続けている。親同士のバトルを、たとえ水面下であったとしても、子どもにバレないようにやるなんて無理だろう。

 精神も体力も擦り減るので、私はなるべく変人をしたり圧倒的になったり、他が忙しいですのポーズをとることで、これまでの人生、そういったことからは逃げ続けてきた。でも、さすがに息子が小学生になったら、逃げ切るのは無理かもしれない。正直怖い。TPOとかPTAとか3文字のアルファベットのやつが、怖い。

これまでの人生、面倒な人間関係からは逃げ続けてきたが、息子が小学生になっても逃げ切れるか――、正直ちょっと怖さもある
これまでの人生、面倒な人間関係からは逃げ続けてきたが、息子が小学生になっても逃げ切れるか――、正直ちょっと怖さもある

自分が選んで心地よかった方法は、子どもにも選択肢を提示したい

今見ている小さな世界がすべてではなく、世界には幾億もの選択肢や可能性があることだけは息子に示し続けたい
今見ている小さな世界がすべてではなく、世界には幾億もの選択肢や可能性があることだけは息子に示し続けたい

 何とか折り合いをつけてやっていけたらいいけれど、ちょっと正直うまくできるか自信がない。無理ない程度にがんばりまーすとしか言えない。

 ただ逃げ勝ちで生きてきたこんな私にできるのは、世界には幾億もの選択肢や可能性があることだけは息子に示し続けることかなと思っている。

 今見ている小さな世界がすべてではないこと。けれど今見ている小さな世界は、地球めいっぱい広がる世界に地続きになっていること。

 もしイジメられたら即、気づいて引っ越せるように、家は絶対に買わないつもりだ。

 どうしても不向きなものは徹底的にサボればいいし、自分が選んで心地よかったすべが息子に合ってるかは分からないけど、こういうやり方もあるよといつも提示してあげて本人に選んでもらいたいと思っている。

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 私は基本クズ属性が強いので、素直に思ったことをこうして掲載してもらうことで、「まあ、こんなヤツもいるよなー」ぐらいに楽な気持ちになってもらえたらいいなと思いながら、この連載を続けてきました。ママ友マジでいないうえに、上記の通りリアルにつくる気もあまりないので、よかったらインターネット上でママに役立つ情報のやりとりとかしてください……。ツイッターやってます。

大森靖子【子育て】(@seikohitonooya) https://twitter.com/seikohitonooya

 それではまた。お互いの人生、自分のペースでやり尽くしましょう。