日経DUALの「今どき共働きファミリー家電」連載でもおなじみ、中学生の娘を持つIT・家電ジャーナリストの安蔵靖志さん。娘のために毎朝5時に起きてお弁当を作っています。そこで考えたのが、「家電」を使って毎日の弁当ライフを少しでも楽にできないかということ。この連載では、安蔵さんが家電を使ってお弁当を楽に作る方法を模索。第3回は、エッグロールが手軽に作れる「エニーロール エッグマエストロ」を使って、彩り鮮やかなお弁当作りに挑みます。

 「エニーロール エッグマエストロ」(以下、エッグマエストロ)という調理家電をご存じだろうか。筒状の機器の中に卵などを入れることで、手軽に棒状の「エッグロール」を作れるというもの。2013年に発売され、テレビなどで話題になったのでご存じの方も多いのではないだろうか。

 筆者もその一人なのだが、めぐり合わせというのか、一度もエッグマエストロを試す機会がなかった。しかし娘のお弁当を作り続けて約1年半、今こそお弁当の定番の一品を作る道具としてどうかと考え、試してみることにした。

CJプライムショッピングが販売する「エニーロール エッグマエストロ」(実勢価格4500円前後)
CJプライムショッピングが販売する「エニーロール エッグマエストロ」(実勢価格4500円前後)

「玉子焼き」はお弁当に必須の一品?

 大しておいしいものを作っているわけではないのであまり偉そうなことは言えないが、お弁当に大事なのは「味」と「栄養」、それに「彩り」だと思う。味と栄養は当然のことだが、親になって子どものお弁当を作ってみると、「見た目でおいしそう」というのは重要だと強く感じるようになった。

 そんな中、筆者は必ずといっていいほど「玉子焼き」をおかずの一つとして入れている。日経トレンディネットの『「卵焼き器」を徹底比較!! “ふっくら”を極めるなら銅製!?』という記事を読んで、どうしてもだし巻き玉子を作りたいと思うようになり、銅製の卵焼き器を購入してチャレンジしたのだった。

 それまでにもステンレス製の卵焼き器はあったのだが、レシピをちゃんと学んでいなかったこともあって、うまく作れなかった。しかしフライパンを十分に熱してからキッチンペーパーを使って薄く油を引き、こまめに卵液を投入しながら巻いていくという方法を習得したところ、難なく作れるようになった。

筆者がこれまでに作ってきただし巻き玉子。だししょうゆを入れるだけの超シンプルなものだが、安定した「定番の一品」になっている
筆者がこれまでに作ってきただし巻き玉子。だししょうゆを入れるだけの超シンプルなものだが、安定した「定番の一品」になっている

 時には刻みネギを入れたり、オクラを入れたり、しらすを入れたり(しらすは娘にとても不評だったが)、明太子を入れてみたり。きれいに巻けないこともあるにはあるが、トータルで5分もかからずに「激うま(本人評価)」のだし巻き玉子が出来上がるのだから、定番にしようというもの。

 前置きが長くなってしまったが、毎日のようにだし巻き玉子を作っている筆者にとって、それを置き換えるほどエッグマエストロで作るエッグロールは「おいしくできる」のか、それとも「手軽に作れる」のか……というのが今回の主題だ。