エッグマエストロからエッグロールを取り出したところ
エッグマエストロからエッグロールを取り出したところ

 正直、やはり本体内で気泡が発生するため、口当たりがなめらかというわけにはいかない。ただ、「エッグロール」というこれまでにない形状のためか、「まあこれはこれであり」と素直に思えた。卵をほとんどかき混ぜずに入れると、白身と黄身が分離した状態のエッグロールが仕上がる。これなどはそのまま「目玉焼きを棒状にしたもの」という感じに思える。目玉焼きはあまり「なめらかな口当たり」を求めるものではなく白身と黄身の口当たりの違いや味の違いを楽しむもの。そう考えると、「目玉焼きを食べやすい形にした」と思えるのだから不思議だ。「目玉焼きは半熟じゃなきゃダメ!」という人にはおすすめしにくいが、そうでない人には悪くない仕上がりだった。塩こしょうさえ振れば、手軽な一品になるという印象だ。

切ってみるとこんな感じ。形は違うが、味は完全に目玉焼きだ。塩こしょうなどをかければおいしくいただける
切ってみるとこんな感じ。形は違うが、味は完全に目玉焼きだ。塩こしょうなどをかければおいしくいただける

 「目玉焼きロール」だけでは、お弁当のおかずとしては「だし巻き玉子」に比べてグレードダウン感が否めない。しかし具材を工夫すれば、さらに楽しくなりそうだ。後編では様々な具材を使って「変わりエッグロール」を作ってみることにしよう。

(文/安蔵靖志)