実りある学びにできるかは、先生と生徒の力量次第

 「アクティブ・ラーニングというと、“生徒が積極的に参加する授業”という意味から、調べ学習やプレゼンテーション、話し合いなどをイメージする人が多いと思います。確かにそれらもアクティブ・ラーニングの中に含まれますが、今話題になっているアクティブ・ラーニングは、そういう形式的なことだけが注目されているように思います」

 西村先生はこう続けます。

 「アクティブ・ラーニングを実りある学びにできるかどうかは、先生と生徒の力量にかかっています。物事を考え、意見を伝えるときは、そのもととなる『知識』が不可欠です。知識がないのに、ただ思ったことを言い合うのでは、全く意味がありません。近年、中堅校以下の学校でもアクティブ・ラーニングを取り入れている学校が増えています。しかし、正直『これがアクティブ・ラーニングといえるのだろうか?』というような疑問を持つ状態の学校も多いのです」