就職、転職、独立、そして、結婚、出産、育児……女性の人生はいくつものライフイベントによって彩られ、同時に多くの迷いも生まれるもの。社会の第一線で活躍する女性から、人生の転機とその決断のポイント、充実したライフ&ワークのために大切にしている価値観を聞く連載企画をお送りします。今回は、タレントの眞鍋かをりさんインタビューの後編です。等身大のママライフを綴る日経DUAL連載コラムも大人気の眞鍋さん。母になってからの自身への向き合い方の変化、仕事と子育てのDUALライフを自分らしく楽しむための心の持ち方について、編集長の羽生祥子がインタビューします。。※前編『眞鍋かをり 母になって仕事のスタンスも変わった』もお読みください。

産後2カ月半で仕事復帰、最初は自責の念も

羽生編集長(以下、羽生) 復帰も早かったですよね。

眞鍋さん(以下、敬称略) 産後2カ月半の頃に現場に復帰しました。といっても、私はフリーランスという立場なので、自分でペースを作りながら徐々に復帰するということが可能でした。

羽生 2カ月半という復帰時期は決めていたんですか?

眞鍋 いえ。本当はもう少し休む予定だったんですけど、そういう時に限ってとてもありがたいオファーをいただけたので、予定より早めました。

羽生 ご家族からの反対とかありませんでしたか?

眞鍋 家族からは「まだ家にいてもいいんじゃない?」という意見もありました。

羽生 それでも仕事をしたいというお気持ちが強かったんですね。

眞鍋 ぜひ挑戦してみたいというお話でしたし、何よりもこれまでずっとお世話になった方々の期待に応えたいという気持ちが強かったですね。だから、思い切って外に出ました。

羽生 とはいえ、まだまだ授乳の頻度も多くて大変な時期だったのでは?

眞鍋 その頃は母乳しか飲ませていなかったので、授乳と搾乳の繰り返しの日々でしたね。「私、もう外に一歩も出られないかもしれない」とまで思っていたので、仕事復帰して最初の仕事は夢のように過ぎていきました。頭もまだボーっとしているし。それでも及第点はいただけたようで、その後も仕事をいただけていることはとてもありがたいですね。