「教育費の準備をせねば」と、少し目覚めた

 そんなときに、日経DUAL主催の「共働き子育て家族のための今どきの教育とお金セミナー」に参加、2つのことに衝撃を受けました。一つが「教育費を準備するには、今すぐ始めることが大切」だということ。えっ、まだうちは小学1年生と保育園生だけど……と焦りました。周りを見てみると、みんな必死にメモをしている。よかった、焦っているのは私だけじゃないんだ……と少しホッとしながら、もう一つ驚いたのが、「投資は、“月々1000円程度からできる”」ということでした。

 投資は、じっくり勉強して30万円とか50万円とか、まとまったお金を預けられる人がやるものだとばかり思っていたのです。現状の私は、日々慌ただしくて勉強する時間なんてないし、まとまったお金を投資して失敗したらイヤ。投資には縁がないだろうと思っていたのですが、月に1000円くらいでできるというのです。それなら、ランチ代くらい。自分にもできるかも……と思いながら、帰りました。

先輩ママから、教育費の現実を教わる

 とはいっても、結局家に帰っても特に行動に移さずに、バタバタと月日が過ぎていきました。優先事項が目の前にたくさんあって、どうしても将来の教育費については後回しになっていたのです。

 そんなある日、仕事の帰りに、電車内で同じマンションのママ友Aさんにバッタリ。小学4年生と1年生のお子さんがいるママで、子ども同士保育園が一緒だったので仲よくしていただいているママ。最寄り駅まで、のんびりおしゃべりしながら帰りました。

 「上の子が4年生から学童がなくなったタイミングで、学童代わりに塾に通い始めたんだけど……ものすごくお金がかかってびっくり! 私立中の受験もお金がかかるし、合格してもお金がかかるのよね……。子どもの手が離れたと思ったら、今度はお金がかかるようになってきた」と苦笑いをしていました。

 そうか、うちの子はまだ小1だけど、あと3年くらいでそんなことを考える時期になるのか。いっきに、教育費の準備が現実味を帯びてきました。