「遺伝・バリア機能の低下・アレルギーを誘発する環境」がそろうと発症
アレルギーには主に、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、ぜんそく、花粉症、鼻炎、目のアレルギーなどがあります。症状は異なりますが、どれも基本的な仕組みは同じです。①遺伝的に「アレルギー体質」があり、②異物の侵入に対するバリア機能が低下したり、過剰だったり、未熟だったりして、③アレルギーを起こしやすい生活環境になるとアレルギーが起こりやすくなるのです。
②の「異物」とは、アレルギーの原因となるアレルゲンのことです。食べ物はもちろん、目には見えない小さなダニやダニのフン、死骸、ペットの毛、ハウスダスト、花粉、金属、薬、化学繊維、洗剤もアレルゲンになり得ます。私達はアレルゲンに囲まれて暮らしているのです。ただ、アレルゲンが身近にあったとしても多くの場合はアレルギーを発症しません。上記3つの条件がそろったときに、アレルギーになる確率が高まります。
DUALファミリーへのアンケートでは、食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、小児ぜんそくの順に多く発症していることが分かりました。
また、アレルギーを持つお子さんがいる人に「家族に何らかのアレルギーを持つ人はいますか」と尋ねたところ、「はい」という回答が約8割にも上りました。やはり、アレルギーは体質の遺伝も原因の一つなのです。