本連載の筆者である私、藤村美里が主宰する交流会「Workingmama party」の運営側にも参加してくれていた佐藤裕美さんは、3人の子どもを育てる母。3人目出産後、職場復帰をした後に転職を決意し、この4月に大企業からベンチャーへ移り、働き方を変えました。現在は、スマートフォンに関するビジネスを展開する「アンドファクトリー」(東京都渋谷区)で「ママプラ」というメディアのディレクターを務めています。小学生と保育園児を抱えながら家事と育児を一手に引き受けてきた裕美さんは、夫との役割分担をどう変化させたのか。そのきっかけと内容についても聞いてきました。

3人目の職場復帰から半年で転職活動をスタート

藤村 前職では、どんなお仕事をされていたのでしょうか?

佐藤さん(以下、敬称略) 大規模メーカーで広報職をしていました。大企業なので育児との両立に必要な制度も整っていましたし、制度を利用することも当然の権利といった雰囲気もあり、働きやすい環境だったと思います。時短勤務や子どもが病気のときの看護休暇などを取得しながら働き続けてきましたし、そこに何か不満があったり、働きにくさがあったりしたということではありません。周囲の雰囲気もとても良かったです。

 ただ、大きな会社のメリットでもあり、デメリットでもあることだと思うのですが、それぞれスペシャリティーがあるとはいえ、仕事が細分化されているところがあって、もう少し全体を把握して物事を進めていきたいという思いが強くなっていました

―― 3人目のお子さんがいながらの転職。その選択肢を考えて、実行に移したタイミングはいつごろだったのでしょうか?

佐藤 3人目を出産後、育休から復職したのは、昨年の4月。娘が8カ月のときでした。そこから1年間は前職で働き、今年4月に今のベンチャーに入社しています。

 最初は、子ども3人を育てながら仕事をするというだけで精一杯な日々。職場に復帰して、3人の育児と仕事の両立に慣れること、自分のペースを取り戻すことに集中していました。そして、半年くらい経った秋ごろに、「このままずっと今の会社で、自分がやっていきたいと思っていることができるだろうか」と考えたんです。

 前職は本社が関西だったので、事業を司るような部署の多くが関西にありました。今の家庭環境で、私が関西にある部署に行くというのは、なかなか考えにくい。やりたい仕事が東京にないのであれば、東京で転職をするのもいいかもしれないと思ったのです。

 実は、3人目を授かったことが、自分のライフプランを考え直すきっかけになったので、それも大きかったと思います。

佐藤裕美さん
佐藤裕美さん

次ページから読める内容

  • 38歳という年齢も後押し 決意を新たに新興ベンチャーへ
  • 若くて新しい感覚のベンチャーは、ママにとっても働きやすい職場だった
  • 予想外の3人目妊娠をきっかけに家事・育児タスクを見える化
  • 夫婦で別の仕事をすること、海外で子育てをすることがリスク回避に繋がる

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