秋の行楽シーズン。少し涼しくなってきたこの時期に、家族でキャンプに行って、自然のなかで家族でたき火を眺めながらいろんな話をしてみたいと思うパパは多いのではないでしょうか? とはいえ、いざ、キャンプをやろうにも、テントを設営するような本格的なキャンプは未経験。いったい何からそろえればいいのやら、悩んでしまいがち。

 そこで、「OUTDOOR For Everyone!」をテーマに、“ソトで遊び、ソトで食べて、ソトで育てる”「ソトイク」を提案するサイト「PAPA Presents」(パパプレゼンツ)代表で、アウトドアマスターでもある板谷俊明さんに、パパ主導のファミリーキャンプの極意について取材しました。板谷さんが運営するプライベートキャンプ場「富里キャンプ基地」(千葉県富里市)にパパライターが、娘と妻の3人家族でキャンピングカーに乗って突撃! 2人の娘のパパでもあるキャンプの達人・板谷さんのファシリテーションを受けつつ、ファミリーキャンプの楽しさを体感してきました!

 「パパ主導のファミリーキャンプの楽しみ方&心得」に続く、第2回は、「ファミリーキャンプで最初に揃えるべき、板谷さん厳選キャンプギア」。いざ、ファミリーキャンプを始めようと思っても、何からそろえていけばいいのか分からないという人のために、板谷さんにアドバイスをいただきました。

【パパ主導で秋冬キャンプに行こう!特集】
第1回(上) パパ主導でキャンプに行くと、家族が仲良しに
第1回(下) 友達家族キャンプで活躍できるパパ、いらないパパ
第2回 ファミリーキャンプで最初に揃えるべき厳選ギア ←今回はココ
第3回 キャンピングカーを借り買い出し いざキャンプへ
第4回 パパ必見!テントの選び方&スマートな設営方法
第5回 パパのアウトドア料理は、豪快かつシンプルに!
第6回 秋冬のキャンプに欠かせない、たき火を楽しもう

 キャンプに行くぞとなると、最初に「テントをどうしよう?」と気になる人も多いでしょう。でも板谷さんは「テントはキャンプギアのなかでも最後に買うもの。最初はレンタルして、いろんなタイプのテントを試してください」と言います。ほとんどのキャンプ場でテントはレンタルできる。確かに、コレだというテントを見つけるまでは、それで十分です。それでは、アウトドア初心者がファミリーキャンプをするために、何から揃えていくべきでしょうか。キャンプの達人・板谷さんがいつも使っているキャンプ道具セットの中身を見せていただきながら、アドバイスをいただきました。

板谷さんのアウトドア7つ道具箱。右側のバッグには、ヘリノックスのイスや簡易ベッドのコットや空気で膨らませる枕など、アメニティ系ギアが入っている
板谷さんのアウトドア7つ道具箱。右側のバッグには、ヘリノックスのイスや簡易ベッドのコットや空気で膨らませる枕など、アメニティ系ギアが入っている

BOXのなかには、いろいろ試してたどり着いた厳選ギアがギッシリ
BOXのなかには、いろいろ試してたどり着いた厳選ギアがギッシリ

ゴアテックスのウエアを準備しよう

雨・風・寒さを防ぐ

 アウトドアにおいては、何かから身を守るということが一番、大事です。特に涼しくなってくるこの季節ですと、寒さと雨から守るということになりますから、その最低限の機能を備えたウエアを最優先で準備しておくのがいいと思います。

 その意味で、秋にキャンプをするうえで最低限、これだけは持っていてほしいと言えるのは、ゴアテックスのジャケットでしょう。ゴアテックスは、雨は通さないが、水蒸気は逃がすので、年間を通して使うことができます。

 ウエアに関しては、それぞれの好みや志向性があるものだとは思いますが、やはり、同じゴアテックスのウエアでも、安いモノだとすぐに水を弾かなくなってしまって、ダメになります。少々、値が張っても、それなりの機能を持ったウエアを選んだほうがいいでしょう。

 選択肢は、やはり、アウトドア専門ブランドということになりますが、ボクがオススメしたいのは、モンベルのゴアテックスのウエアです。アウトドア専門の人気ブランドでも、ゴアテックスと言っても安いモノは機能的にあまり良くないものもあります。その点、モンベルのゴアテックスのウェアは他のブランドの製品よりも1万円台からとお手ごろ価格でありながら、最低限の機能性をシッカリと確保しているので、特に成長とともに買い替えないといけない子どものウエアとしても、オススメですね。

 ザ・ノース・フェイスやパタゴニア、アークテリクスなどの有名ブランドの他、最近、人気ブランドとなってきたマムートやマーモットなど、たくさんのアウトドア専門メーカーのブランドがあります。好みもそれぞれだと思いますので、まずはアウトドア専門ショップで店員さんにアドバイスをもらいながら、選ぶことをオススメします。最初からちゃんとした機能を備えたジャケットを買っておいたほうが長く使えるので、ケチらないようにしたほうが結果、お得だったりもします。

 ゴアテックスのシッカリした防水性の高いジャケットさえあれば、防寒に関してはインナーで調節ができます。ちょっと寒くなってきたと思ったら、ハイネックのシャツやフリースなどを重ね着すればいいでしょう。薄手のインナーダウンを着れば、冬のスキーでも問題ないほど。しっかりしたゴアテックスのウエアさえあれば、インナーはアウトドア専門ブランドでなくてもOK。それこそユニクロなどの製品でも大丈夫です。

<次ページからの内容>
・キャンプギアは、まず、明かりから
・アウトドア用のイスにはこだわろう
・3つの用途に使えるトーチバーナー
・災害時にも役立つグッズ
・番外編・男ゴコロをくすぐるアイテム