立ち位置を見つけて動くことが重要!
パパライター・國尾 複数家族でのキャンプとなると、親同士のつながりも深くなりそうですね。
板谷俊明さん(以下、敬称略) それは確実にあります。普段、幼稚園や保育園、小学校といった世界では、どうしてもパパよりママ主導の世界です。ですので、パパにとってのパパ友というのは、ママ主導のパパ友だったりすることのほうが圧倒的に多いことでしょう。気づいてみれば、ママ同士が仲がいいとか、子ども同士が仲がいいから、そこにパパがくっついてくるといったパターンになりがちです。
男性は女性より横のつながりを作るのが苦手とされていますが、確かにパパの場合は、最初に知り合ったころは、お互いに警戒する感じで、「お仕事、何系なんですか?」などと聞いて、「IT系です」と答えが返ってくる。IT系といったって、死ぬほどいろんな職種があるから、ぼんやりとしか分からない。後で、ママ経由で、「あのパパ、大企業勤務らしいよ」と聞く。それでもなかなか打ち解けず、何回か飲み会を重ねたりして、だんだん打ち解けるみたいな流れになるものです。
ところが、そういうまどろっこしい過程を経なくても、キャンプに一緒に行って、何となくたき火を囲みながらリラックスして話をしていると、イッキにその距離は縮まります。打ち解けてくると、その人のキャラクターも分かってくるので、次にキャンプにみんなで行くときには、役割分担もしっかりと明確になっていって、アウトドアが得意で最終判断をするなど、幹事役的な人が出てくる。そうなると、その家族はだいたい、アウトドアの世界にハマっていって、キャンプをどんどん楽しむようになりますね。そして、パパ同士の本当のつながりが生まれて、一生のパパ友になれることでしょう。
実は、パパ主導のファミリーキャンプにおいて、一番、要らない人というのがいます。それは、とにかく、“動かない人”です(笑)。みんなで何かやろうってなったときに、ボケーっとしているパパですね(笑)。
例えば、これからタープを張るぞっていうときに、アウトドアの経験がなくても、ちょっとポールを支えて手伝うといったことも重要だったりする。そういうのもやらないパパというのが、タマにいるものです。ほとんどの人は、経験がなくても、自分の立ち位置を見つけて、とにかく動く。しかし、その立ち位置を見つけられないパパは、アウトドアではダメですね。
ファミリーキャンプでは、アウトドア経験あるなしにかかわらず、自分の立ち位置、役割を見つけて動くことが重要です。みんなをまとめる幹事役や、アウトドアのエキスパートだけではなく、盛り上げ役など、何でもいいのです。イケメンパパが、ママ担当で、すっとママたちの会話に入っていって盛り上げるといったことでもいいわけです。
普段、決まったルーティンワークばかりして頭が固くなっているパパならば、キャンプのときはしっかり頭を柔らかくしてから、臨んでほしいと思います(笑)。立ち位置を見つけられずにオロオロするパパというのが、ファミリーキャンプにおいては、一番、不要な存在なのです!
次ページから読める内容
- 子どもと行くキャンプと、大人だけのキャンプは全然違う
- 子ども同士のケンカが始まったときは
- 楽し過ぎて子どもが寝ない! どうする?
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